横浜マラソン

種目距離公認大会HP一口メモ
ランニング
  • フルマラソン
非公認 大会ホームページへ

コースや参加賞は最新の情報を御確認下さい。大会HPが○の場合は、クリックすると大会HPが表示されます。

コメント

yonyon さん

4

いよいよ、横浜マラソン当日となった。天気は、週間予報の雨模様から、曇/晴に!!『私に任せとけ!!絶対に晴にしてあげる』という友人・晴女の" 天気変換魔力"すさまじき哉!!朝4時に起床、毎朝の日課である無農薬栽培のにんじんリンゴジュースを作り、飲み、昨日のうちに下ごしらえしておいた餅入 りきしめんを食し直前カーボローデング終了!!最後の仕上げに私の最大の弱点である足つり防止にと前日に煎じておいた持参用の芍薬甘草湯のあまりを体内 チャージ。さらなる足つり予防として、足裏アーチキープのテーピングを施して、着替えも終了し、いざっ出陣!!

 初心者マークの息子に東横 線多摩川駅まで送ってもらい乗車し、一路みなとみらい駅へ向け出発となった!!東横線車内は、なんとなんと大混雑!!乗客の半分以上が横浜マラソンに参加 らしき雰囲気。みんな心に期したものを持ったような顔つき。私もそう見えてるかな・・・と心の中で少しはにかむ。みなとみらい駅に到着しエスカレーターで 上に。混雑は、しているがみんな整然と整列しエスカレータに乗り込む。『日本人てすごいなぁ・・・』とあらためて感じます。横浜マラソンは、これ
ま で33回の歴史があるもののフルマラソンとして今回生まれ変わり、25,000人という大規模での初めての開催となるため、大混雑や運営の混乱がネット上 では騒がれていたが、特にそれもなく手荷物預けも無事終了し、スタートゾーンに向かう。トイレの数も余裕がありたいした混雑もなく、かなりスムーズな感じ を受ける。私の整列は、『Eゾーン』でこの位置だとスタートまで10分以上かかるかなぁ・・・と考
えつつ時計を見るとスタートまでまだまだ1時間 近くある。トイレは、事前に済ませてきたものの少し心配になってしまった。私は、フルマラソンは、2度目と経験が浅いが、大きな大会はみんなこのくらいの 時間は待機するんだろうな。ビニールポンチョをかぶっているせいか最初のうちは冷え込みはそんなに強くは感じられなかったが、待機30分も過ぎてくるとや はりかなり寒くなってきた。並んでいるところからトイレに行く人もかなり続出していた。私も何となく行きたい気がしたが、『気のせい、気のせい』とやり過 ごし、行きたくなってもたぶん空いているだろう首都高まではがまんしようと考えた。気を紛らすのと寒さ対策にその場跳びや軽いストレッチで少しでも身体を 温めるようにする。周りの"戦友"も同じようでみんなしき身体を動かし始めた。スタート地点では、県知事、市長、ゲストでイベントがわれているようで何を 言っているかはわからないが声が聞こえてくる。そんなこスタート地点までの距離を感じる。スタートまであと10分だ。いやがうえ心がざわついてくる。

  そしてついにスタート!!少しずつ列が前に動き始めた。最初の角を曲がるとき少し走ることができ、このままいくか!!と思ったが、また歩きに逆戻り、『早 く走りたい!!』ともどかしい思いはするが、ここは、がまんがまん、待つしかない。はやる気持ちを抑えるため、心の中で、『走り始めても、絶対にあせらず 5分30秒を守りオーバーペースにならない』、『前が詰まってもステップを踏んで追い抜きをかけ足に余計な負担をかけない』、『調子にのって応援者とハイ タッチとかしまくりペースを乱したり、余計な体力を使わない』と唱える。そうこうしているうちに、ようやくスタートゲート手前に到着。神奈川県知事、横浜 市長、そして、ゲストとして体操金メダリストの米田氏、剛力彩芽さんが
見えた。なんと剛力さんの顔の小ささ・・・テレビで見るのと全く違う。せっ かく女性タレント見たのに、『キレイ』とか『可愛い』でなく変な感想!!と自分でも少しおかしくなる。いよいよスタート地点!!GPSウォッチ始動!! 『ピッ!!』この音とともに私の横浜マラソンの始まりとなった。

 前は、詰まっているが、『あわてるな・冷静に』を繰り返しながら少しずつ 進み、中央市場からパシフィコ横浜まで戻ってくるとほんの少し前がバラけてきた。LAPを見ると7分少し・・・うわぁ、あまりにも遅すぎる、、、ここで少 しでも5分30秒に戻そうと自分で禁じていたステップを踏んだ追い抜きを始めてしまった。せっかく心の中で唱えていた、前半守るべき3か条の2つをすぐに 破ってしまった。思えばこれが後半のつまづきの原因、始まりか・・・???             その後山下公園を過ぎ、さらに首都高の下に入るとだ いぶバラけてき
てだんだん自分のペースで走れるようにはなってきたが、しばらくするとまた前が詰まるなどストレスの溜まる走りが続いた。確かに、 1KmのLAPで見るときっちりと5分30秒前後なのだが、その中でもペースが早くなったり、遅くなったり調整をしながらの走りで何となく神経や体力を消 耗する形になってしまった。南部市場までもう少し・・・18Km地点からは何とかそれも解消できたが、いつもの20Km走に比べる
と何かぎごちな く、疲れを感じている自分には何となく気が付いていた。また、ハイタッチも子供がやってくれているとうれしくてついやってしまって自分との約束を3つとも 破ってしまった。まあ、調子に乗るようなことはしなかったので体力やペースにさほどの影響はなかったと思いますが。南部市場でたくさんの人に応援をもらい ながら折り返し、ここで10Kmに続きゼリーと足つり防止のため芍薬甘草湯を補給し、後半に備えた。ほぼ中間地点となる首都高の入り口・・・200m 7% 14mの上り坂・・・で半分でなく、ここからがスタートと考えていたが、いよいよその入り口が見えてきた。みんなスピードが落ちている。私も上り坂は大嫌 い、大の苦手ではあるが、、、『坂道ダッシュを何度も練習してきたんだから大丈夫』と自分を鼓舞し上りにかかる。ここでペースをキープと重心をさらに前に し、歩幅を狭く足に負担をかけないように上った。上り終わったところで大きく3度深呼吸。時計を見る
と5分30秒ペースを維持できている。『よし よしこのまま!!』と横浜マラソン最難関地点の首都高に挑み始める。自分と同じペースの人を捜し当て後ろにつく。自分でペースを創るよりこの方がずっと楽 だ。上ったと思うと下る、下ったと思うと傾斜が現れると言う予想通りの難関なコース、また心なしか一般道より路面が硬い気がして足に負担もあるようだ。し かし、自前のペースメーカーさん(笑)のおかげでほぼ5分30秒ペースが維持できた。『よし順調!!順調!!』周りの景色も少し眺める余裕も出来た。前方 を見てもまだベイブリッジは、見えなかった。前半は、ペースの乱れを気にして給水はほとんどしなかったが、高速に乗ってからは、積極的に摂るようにした。 25Kmを過ぎた。ここまでは、順調すぎるくらい順調。2年前の初マラソンでは、25Km付近で足がつり何とか完走はしたが、かなりの苦戦を強いられた。 つりやすい私として一抹の不安はあるものの今日は、まだ大丈夫!!このときの腹積もりは、①このままどんなにつらくとも35Kmまではこのペースを維持 し、35Kmからは、6分ペースになってもサブ4達成。          ②30Km過ぎて疲れてきてペースが落ちても5分40~45
秒を維持 し最後は6分ペースになっても時計と睨めっこしながらサブ4達成。だった。そのときの調子からは、プラン①でいけそうな感じがしていた。しかし、28Km 付近で突然右足ふくらはぎに違和感が!!それが左足太ももにも!!さらに走るうちに両足とも軽くつる感じになってしまった。芍薬甘草湯を飲みごまかしなが ら走ったが、ペースが5分40秒台に落ちてしまった。そしていよいよ首都高とおさらばの恐怖の下り坂では完全に足がやられてしまった。ここで3回目のゼ リー補給。当然芍薬甘草湯も飲み何とか足が復帰しないかと祈るような気持ち。横浜シンボルタワーに向かい、つった足を必死に動かしたが、ここでは、一気に 6分台にペースが落ちてしまった。『シンボルタワーまでが以外に距離があり非常に長く感じられるので注意が必要』と何かに書いてあったのでそれは十分にわ かってはいたが、走っても走ってもシンボルタワーの影さえ見えない。本当に的確な注意だな・・・と苦しい中にも関心をしてしまった。足は、痙攣しながら悲 鳴をあげている。ただし、痙攣して
いるうちは、ペースが落ちたとしてもまだ走れる。『もってくれ、もってくれ』それだけを念じとにかく足を前へ前 へ。ようやくシンボルタワーが見えた!!折り返しか・・・と思ったがそこまでまだ距離がかなりあり気持ちに焦りが出た。いつもならなんでもない距離が千里 にも感じられる。前に泳ぐような無様なフォームでようやく折り返した。しかし、300mほど行った所で太もも裏が『痙攣』から『凝固』に変わってしまっ た。こうなると足を動かそうにも麻痺したようで動かすことができない。上体だけ前につんのめり転倒を防ぐのが精一杯でとうとう止まってしまった。まだ FINISHまで7Km以上ある。ここからは、<<固まった筋肉が痙攣に戻るのを待ち、また走り始める、するとまた走れない状態に悪化する、 何とか歩く、完全に固まり歩けもせず止まるの繰り返し>>、しかし、どんなに困難でもGOALでは、友人が、そして日本大通付近では、横浜ベ イスターズのオープン戦前に応援すると言ってくれた初心者マークの息子が待っている!!何としてもそこまで行かなくてはの一念のみで本牧埠頭までごまかし ごまかし必死にたどり着いたが、ついに全く動けずもうダメかと立ち往生していたとき、一人の若者が、『大丈夫ですか?これ使って下さい』と冷却スプレーを 貸してくれ、『もう少しです、つらいけどがんばりましょう』と爽やかに言って走り去って行きました。この事がなかったらもう一歩も動けなかったかもしれな いです。現に気持ちは前に行っているけど足が全く動かなかったし。でもその言葉をもらい気力を振り絞りまた歩き・・・というより這っているみたい・・・出 せました。番号も覚えていないのでお礼もいえないので残念ですが、本当にありがとう。山下公園の手前では、普段なら何でもないような軽い上り下りがありま した。ここもきつかった。ここら辺から応援の方が増えてきました。『がんばれ~』と声援をもらっても走ることも出来ない自分が情けないのと、どんどん後続 ランナーに抜かれていく自分が悔しくて、負けず嫌いの私としては、涙が出る思いでした。ようやく山下公園の角にたどりついたが、本当に足が動かず・・・も うダメかと思ったところで、思いもかけず"初心者マー
ク"の息子から『がんばれ!!』の声援!!普段の冷静な態度からは想像もできないような興奮 調子の声。情けない姿見せちゃって、思わず涙目になりながらも『ごめん足つっちゃって!!』と応える。『ママと○○(長女の名前)も来ている!!』と具合 が悪く応援に来れないはずだった二人も来てくれていると知り、それにも励まされ再度歩きを始める。息子に少しでも良いところを見せようと少し走り始めたが やはりムリ。再度一歩も歩けない状況に。しかし、ここで止まるわけにはいかない、家族や友人がGOALで待っている。こうなったらと手で足をつかみ前へ進 める、それでリズムをつくり再度歩き始める。最後のゴールにたどり着くには、情けなくても走ったらダメだ、走るなら最後の0.195Kmにしようと、ここ で完全に腹をくくりとにかく一歩ずつ前に進む。あと2Kmがんばれの声援をもらうが、さっきからずっとあと2Km・・・・どうなって
んだ、、、誰 が正しいんだ!!声援をもらっていて申し訳ないが、いい加減にしてくれ!!(笑)その時は、笑う余裕はもちろんなかったが・・・。とにかく応援が多い。歩 いているのが恥ずかしい、みんなきつそうではあるが、走れているのがうらやましい、どんどん抜かれていく、悔しい・・・走りたい、足さえ動けば、、、、そ んな思いが頭の中をぐるぐると回る。ついに、FINISH GATEへ向けての曲がり角!!ここまで来れた~♪安堵と颯爽に走ってこれなかった悔しい思いが交差する。みんなは、どこで待っていてくれているのか?予 想時間を大幅にオーバーして待たせてしまってゴメン!!そればかりを考えていた。さっき腹をくくってから走らずにきたので多少の足の力の貯金はある。『よ しっ!!ここからは、走るぞっ!!』あとは、直線195m。走るというにはあまりにもなフォームとスピードだが、私的には、走った!!身体をジャンプさせ るようにして足を前へ進めた。FINISHの文字が目に飛び込んできた。あと少し・・・と言うところで、無意識の中に私の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り返 ると友人2名と家族が・・・。『ごめん・・・待たせちゃって』と言いながら前に進む。止まったらもう走れないもう行くしかない!!TVKのカメラが正面に 見える。最後の力を振り絞り意地の万歳でGOOOOOOOOOOOOOOOOAL!!心肺は全く疲れていないが、足はボロボロの42.195Kmの終了で す。練習で20Kmや30Km(1ヶ月前の1回だけだけど)は、平気で走れていたのに、あらためて30Kmの壁を実感した横浜マラソンでした。

 最後に感想 & 教訓

【感 想】                          ①GOALで友人が待っていてくれなかったらたぶん完走(歩いているけど)できなかった。                        ②体調が悪い妻と長女(テレビがんばって走っている姿見ていたら具合悪くても応援に行ってあげたくなったそう です)と初心者マークの長男の応援には涙が出るほどうれしかった(実際出たけど)        ③人間は、そういう応援でやはり思いがけない力が出る。

【教 訓】                            ①走りこみ不足・練習不足要するに準備不足は、結果として現れる。実際私的にいろいろあっ て練習が不足はしていた。          ②順調に行っていても何がおこるかわからない。油断は禁物。現に途中(28Km)までは、絶好調だった。                  ③不安要素は消しておかないとダメ。私の場合足がつる癖。

ということで、長い読みにくい文章を最後までお付き合い頂きありがとうございます。次回どの大会になるかは、わかりませんが、フルマラソンに必ずや『リベンジ』致します。