「走った距離は裏切る」~富士五湖チャレンジ112キロ体験記
4月20日 午後9時過ぎ。。。。
東名高速 足柄SA(サービスエリア)の
温泉にゆったりと浸かり 仮眠を取る為
車に戻る。。。家から持ち出しだ毛布に
くるまり助手席のシートを倒し
体を休ませる。。。。
4月21日 午前1時過ぎ。。。。。
携帯のアラーム・・より先にフロアントガラスに
打付ける激しい雨音で眼を覚ます・・・
こんな中。。走るのか。。気分が落ち込む
4月21日午前2時過ぎ。。。。。
富士山麓駐車場バス乗り場でバッカス大魔王
と合流しいざ会場へ。。。。
が。。。周りは一面銀世界。。。あちゃ・・
雨も激しさを増し 一向にやむ気配なし。。。 防寒対策と雨対策を施しいざスタートラインへ
4月21日午前4時30分
号砲と共にスタート。。。
いきなりもう靴はぐちゃぐゃ(><)
なにげにこのコースは平地が殆どない
ので道は
「ああぁ~♪川の流れのよぉ~~にぃ~♪」
状態。。。最初はピョンピョンよけてたけど
そのうち 無駄とさとり バシャバシャ!!
ひぇ~~つめたぁ~~い!!
それにもまして厳しいのが寒さ。。。。
いくら走っても体が暖まってこない(><)
(↑ これが原因で最期までくるしむことに)
40キロ位まではなんとか予定通りのペース
だったけど その辺りから 異変が・・・・
体全体が雨と低温の為冷え切って
なんかへん! 手足指先の感覚は
もう全く無し!
なのでエイドのバナナの皮が剥けない~
ですったもんだ苦労してるの見かねて
エイドのおばちゃんが剥いてくれる^^
おばちゃん! ありがと~^^v
走っても走っても体温は下がる一方みたい
な感覚で たまに意識がすぅ~っと
どっか飛んでく感覚が襲う。。。
途中のエイドでは この気温と天気で早くも
数名のランナーが救護エリアで暖かそうに
毛布にくるまって座っている。。。
途中棄権の悔しさともうこの酷い状況から
脱出できた と二つの心境が入り乱れた
複雑な顔つきだ。。。
係りの人たちがランナーに
「トップランナーも棄権してます 絶対ムリ
しないで勇気をもって棄権してください~」
と呼びかけている。。。。
ボクも暖かいコーラ。。。ちゃう!!
コーヒーすすってると
係りのおっちゃんが ボクの顔みて
「大丈夫ですか? 顔色悪いし唇もむらさき色
になってますよ。。 大会は来年もあります
から無理しないで下さいね。。。」
「あっ は。。はい 大丈夫です ボクゾンビ
なのでこんな色なんです^^;」
と冗談で返事したけど 心の中は
・・・せっかく蟻のオシッコみたいなボクの
お小遣い 貯めて参加したのにぃ~
絶対エイドで飲み食いしまくって
もととるでぇ~・・・・
それでもなんとか (必死のぱっち)×10乗
でなんとか70キロ地点の着替えエイドまで
たどり着く。。。。
用意してた服をありったけ全部中に
着込んでリスタート!
しかし もう継続して走る体力も精神力も
ウルトラマンと共にM78星雲へ帰って
しまったようで。。。。
歩いては走る 走っては歩くの繰り返し。。
ヘラヘラフラフラなんとか100キロ地点通過
記憶では12時間35分
くらいだったと。。。
普通なら あと12キロを2時間弱で走るなんて
眼つぶっても後ろ走りでも できる感覚
でしょ! が。。。しかし。。。。
もうその頃は残り12キロという距離が
お月様行くくらいの距離に感じて
「げぇ~~絶対もうたどりつけないかもぉ~」
と絶望的な感覚に
体温も限界っぽく冷たい風がひゅぅ~と
体をすり抜けるたびに意識が
すぅ~っといなくなる。。。。
その都度 あの救護所で毛布にくるまって
暖かそうにホットコーヒ飲んでた
人達の顔が浮かぶ。。。。
そして 棄権。。。。と言う2文字が
幾度ともなく 脳裏をよぎる。。。。
走る体力も精神力も もうとっくの昔に
ウルトラマンが持って帰ってしまったけど
はってでもゴールする気力だけは
こんなすかぶぅにも残ってたようで。。。
登り坂ではポニ子の髪をつかんで
引っ張ってもらい。。。下り坂では
ゴロゴロ前転しながら転げおち。。。
そんなこんなでのたうちまわってると
前を走ってたおさげポニ子さんが
「あれぇ~関門ぎりぎりかも。。!」と!!
まわり走ってた数人の人達と一緒に
急ぎましょう!!とダッシュ!!。。。
とはいかず。。。。走ったり歩いたり。。。。
やげて遠くに関門の時計が・・・・
スタッフが何かさけんでる!!!!
「関門3分前~~!!!!」
みんななんとか2分前に転がり込む!
でも。。。そこには ゆったりと椅子に
腰掛けてくつろいでるランナーがいっぱい。。
会話してるの要約すると
ここからゴールまで残り5キロを35分。。。
ところが最初の3キロ檄坂。。。ここまで
走ってきてこの5キロ走りきるには
どうがんばっても45分以上はかかるので
潔くここでリタイア。。。
一緒に関門に駆け込んだ数人のランナーと
すぐにゴールに向かって駆け出す!
照明もなく真っ暗闇の中 スタッフの方に
渡されたポキッと折ったら光る
細長いわっかを
手首に着けて坂を延々と上る。。。ひぇ~
やっとの思いで競技場入口の明るい光が。。。
でも・・・・もう制限時間も数分越えてるし。。
スタッフの方や 走り終えたランナー等の
みんなに よく帰ってきた~~ おめでと~
と声をかけてもらいながら
潤んだ眼でゴール目指す
が。。。もう誘導員もいないみたいで
「そっちじゃないよぉ~!!こっちこっち!」
と一般の人が叫んでくれた。。。。!
最期の最期にコースまちがえる^^;
思わず昨年の箱根駅伝のゴール前シーン
思い出す。。。。。。
ラストのチップの計測ポイントもマットは
まだ敷いてるけど機器を動かす
発電機はもう止めてカバーかけてあるし。。
閑散とした
ゴールゲートくぐるも 虚しさだけが心が
占領し 喜びも感動も起きてこない。。。
わびしい せつない とはこんな感じか。。
で!!!最近まったく走ってない
バッカス大魔王さんが なんと!!!
12時間ちょろりのタイムで余裕のゴール
まったく彼は宇宙人かもよぉ~~
あっ話それた!バッカス大魔王さんが
2時間近くも先に帰らないで このくっそ寒い中
待っててくれたみたいで。。。。感激
おまけに体言うこときかないので着替えも
すったもんだして時間かかっちゃって
ゴメンなさいです。。。。本当は
「はよ着替えろやぁ~ おっそいのぉ~~」
と思ってたろうに なにも言わず眼だけ
ピキピキ!?させてじと待ってて頂き
感謝です!ありがとうございました!
で 途中黒いワゴン車で
「トラベルDBガンバレ!」と声かけてくれた
方(たぶんトレックの方だと思いますが)
ありがとうございました」
で この環境のなか がんばって頂いた
スタッフの方 ありがとうございました!
しかし。。。。昨年の故障を切り抜けて
今年に入って タマリバー50から始まり
タマリバー70も数回実施したり
努力はしてきた つ も り だったけど
まったく これっきしも 雀の涙ほども
成果がありませんでした。。。。。
こんなことなら そんなことしないで
朝に3きろくらいはしって みかん食べながら
テレビみて へぇ~こいで
寝てたほうがよかったかもぉ~ブツブツ
まぁ 唯一の成果は今まで途中棄権は
一度もないのでその記録だけは更新できた
ことくらいかな。。。。
今回から学んだ教訓
①「走った距離は裏切る!」
②「結果なき努力は単なる自己満足!」
まぁ 足治ったら
今度はタマリバー80~90をいっぱいやって
(↑100までしないとこがミソ)
富士五湖チャレンジ112に参加して
上記 ①及び②をまた このすかぶぅの
体で証明してみせるぞ!? あれ??