熊野古道 小辺路 2泊3日テン泊山旅 Day1
小辺路とは、高野山と熊野本宮をつなぐ山深い紀伊山地のど真ん中を進む約70kmの山岳ルートの参詣道。伯母子峠、三浦峠、果無峠の1000m超の3つの峠越えがあり、熊野古道の中では大峯奥駈道の次に厳しいルート…らしい。
2月に中辺路をてくてく歩いたら愉しかったので、今度はテントを担いで歩いてみたいなーと思っていたところ、当初予定していた飯豊山が荒天予報だったので、こちらに急遽振り替え。
熊鈴をリンリン鳴らして歩くのが憚られるというか、静かさを噛みしめるように愉しみたい深い深い森。山腹を進むことが多いので見晴らしはあまり臨めないけど、高野山や天空の郷として有名な果無集落など見所もあり、古の生活道として商人や行者が行き交った往時に思いを馳せながら、ただただてくてくと歩くのを愉しんだ山旅でありました。中辺路より好きかも(^.^)
雨が多い土地柄で崩落が多く、1日目は前日に発生した隧道の崩落による通行止めで足止め(翌日には迂回路が開通し無事通過)、2日目は2ヶ所の迂回路でCTが読めず…予定通りに進まないことを承知した上でこの旅は成立することを思い知らされる。日々も旅も、ついつい詰め込んでしまい予定をこなすことで満足してしまっているなぁとか、人生もこれまた然りで、いつも運の良さだけで生き延びてきたよなぁとか、やっぱりゆとりとか幅を持たせるも大事だよなぁとか、歩きながらそんなことを取りとめもなく考える。程よく整備された登山道は歩きやすく、想いにふけりながら歩くには好都合(^.^)
それでも何とかリカバリーして2泊3日で本宮まで辿り着いた。やっぱり「呼ばれてるよね?」なんて、ちょっといい気になったりして(笑)
次は大峯奥駈道を歩きたいな(^.^)
Day1 高野山~大股集落~野迫川温泉
(当初はもう少し先の避難小屋でテン泊予定だったが、通行止めトラブルでテン場なく急遽素泊)