ランバカ日誌 時々、親バカ

ためぞう

性別
年齢50歳
身長163.0cm

昨年5月に双子のお父さんになりました。孫じゃないですよ~(^^;
ライバルは、日本人なら石田純一、外国人ならミック・ジャガーです(^^♪
走歴11年目、勿論走る方も現役です(^^ゞ
(2017.3.23記)

今後の予定

自己ベスト

八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン

過去2回71kmを走り、残り30㎞をそれなりにイメージしての100km初挑戦

しかし、このコースの71㎞と100㎞はハーフとフル以上に全く別物だった

フルでは30km、ウルトラでは70~80kmに壁がある言われているけど、この野辺山はその距離に体力的、心理的な壁に加え「馬越峠」という物理的な壁があった

ということで、70km以降を中心に振り返り 

 

70km通過:6時間33分

レース前に立てた70kmの目標タイムは6時36分。5km毎ラップは若干凸凹あるけどトータルとしてはここまで予定どおり。この後30kmを㌔6弱で行って9時間半切りする目論見

気温も上がってきたし、脚にもだいぶ来てるけど、㌔6平均なら行けるんじゃないかとこの時点では考えていた。「馬越峠どんだけのもんじゃい」と

71kmエイドを出て暫くゆるい登り。まさかこのまま馬越峠まで?楽勝~♪なんて思っていたら馬越峠の標識があり右折・・・ついに始まった馬越峠までの長い登り。登り始めはゆっくりでも走れたけど兎に角いつまでたっても登り終わらない。「おかしくね?この登り」などと独り言

峠までの途中にあるエイドでボランティアのおばさんに「あとどれくらい続きます?」と質問したら「あと3km位だよ」とのこと。とてもじゃないけど無理っ!てことでここからはほぼ歩き。結局2/3くらいは歩いた計算。稲子湯後の激坂など前半の登りは戦略的に歩くけど、70km以上アップダウンを走ったあとのこの登りは最早歩くことしか出来ず

5~6Km?続いた登りがようやく終わる。下りで挽回!と思ったら、前半の下りとは打って変わって脚が全く動かず。大腿四頭筋の乳酸感が半端無し。下りなのに精々出せても㌔5、平均したら㌔6くらい。トレランの後半下りでは全く脚が動かなくなることがよくあるけど、ロードの下りでは始めて「歩こうかな」という弱気な思いが頭を過ぎるも、生まれたて小鹿状態で何とかかんとか5~6kmで600m?の坂を下り終える

 

90km通過:8時間52分

馬越峠あとの下りを㌔5で走り抜け、残り10kmを㌔6で粘り9時間半切りする計画だった。しかし既にこの時点で9時間半切りのためには10kmを38分で行かなければならず、10kmPBが37分の自分にはどう考えても無理なことは明らか

ここで正式に目標をサブ10に下方修正。「㌔6’48でサブ10。楽勝~♪厳しい戦いもここで終わり。あとはゆっくりジョグだね」なんて、この時は思っていた

そしたらどうよ、ダラダラした登りで脚が動かず、エイドでうどんを鱈腹食べたり、かぶり水を掛けたりの休憩もあり大幅ペースダウン。これまで抜いたランナーにも抜き返される。95kmの看板も中々見えて来ないし何かヤバイんじゃないかと思い始める。兎に角、脚が動かない

 

95km通過:9時間32分

ここも朦朧とする頭で計算。残り5kmを㌔5’36で行かなければサブ10達成できない。このあと登りもあるし、直前5kmを6’30超でしか走れなかったわけだからこれは相当厳しいぞ

「っしゃーっ!」ここでいつもの声を出して気合を入れ直す。そして家族の名を呼び、力を貸してくれとお願いする。ペースを上げる

96kmから1kmほどそこそこ急な登り。どこにこんな力が残っていたんだろうと自分でも不思議なほど奇跡的に脚が動く!

坂を走り切ったあと97kmから残り3kmは平坦。今日は水分補給をこまめにするためここまで全エイドに寄ったけど最後97kmエイドはスルー。関西人ならこういうのを「必死のパッチ」と言うんだろうな、などと無駄なことも考えつつ、もう一段ギアを上げペースアップ

「このまま頑張ればサブ10行けるよ!」抜いたランナーから声がかかる。「っしゃーっ!」で応える 

 

残り2kmで時計を見る。9時間48分

ここでサブ10を確信。しかし、ペースを緩めずぶっ飛ばす。気持ち的には㌔4、実際のペースは㌔5を少し切るくらい?(笑)

野辺山駅が見えてきた。左折してゴールゲートまで最後の直線。数は少ないけど暖かい応援。「っしゃーっ!」で応える

大きなガッツポーズとやっぱり最後も「っしゃーっ!」でゴールテープを切る

 

9時間58分20秒

3回目の100km、一番厳しかった100kmの戦いが終わる。半端無い疲労感、しかし補って余りある達成感

 

サングラスを外しメダルをかけてもらう。万感胸に迫り、熱いものが込み上げてくる

サングラスをかけ直す

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