風雪の八ヶ岳
昨日の山中湖周辺のトレランのあと
韮崎に移動し1泊 翌朝早起きして八ヶ岳登山
美濃戸口を6時半出発 厳しい冷え込み
出発して1時間の標高1750mの美濃戸の気温は
氷点下15度・・上の方はおそらく20度以下であろう
風も強そうで周囲が晴れているのに
八ヶ岳上部はびっしりと雲に覆われている。
行者小屋野手前から雪が深くなり、なかなか足が進まず
到着まで3時間を要する
アイゼンを装着して文三郎道経由で赤岳を目指すも
分岐が深い雪に覆われわからない
GPSを持っていた、男性登山者とラッセルしながら
1時間近くかけてやっと探し当てる。
強風にあおられながら、視界が殆どない中
少しずつ歩を進める。
中岳との分岐点で追いついた
韓国からきたという青年と山頂まで
行動をともにする。12時15分 ロスタイムも多かったが
無事視界ゼロ、風雪の赤岳山頂に到着
もう冬の赤岳は10回以上は登頂しているが
年々衰えを実感する中、今年は悪条件の中何とか登頂できたことは
とても嬉しい。初登頂の青年も視界はきかなかったが
大変喜んでいた。
しかし喜ぶのは束の間
急な危険な下降をこなさなくてはならない
下り始めると谷側から強い風雪が吹き荒れる
眼鏡には霜が付着まつげが凍り付き、
それがすだれのように視界を塞ぐ
顔も痛くてあけてられない
目出帽をかぶってはいたが、隙間から寒気が入り込み
痛くて目を開けてられない
ホワイトアウトの中、立往生。既に両手の感覚はない。
急斜面なので、滑落したら命は無い
後ろ向きで慎重に降りながら、
わずかに視界が開けた隙をついて
足早に下山、何とか無事安全地帯に降りる。
顔面の防護が甘かった。軽い凍傷・・(恥)
16時無事に美濃戸口に下山
精魂尽き果てた〜