明日やろうは馬鹿やろう

にこまる

性別
年齢50歳
身長163.0cm

2013年10月何となく走り始めてから、いつの間にか生活の一部になりました。ロードとトレイル、両方を楽しんでいます。最近は「旅するように走りたい」のでウルトラ系が楽しいですが、フルももうちょい高みを追いかけたいです(^.^)
普段は多摩川、鶴見川、中原街道、山は丹沢で走っています。(2018/5/15)

今後の予定

自己ベスト

奥久慈トレイルレース

トレイルレース第2戦目は、奥久慈トレイルレース。昨年はいつまで続くかわからない林道に心折れ、第3関門5分オーバーでリタイアという、暗黒の思ひ出パート2。。。道志村に続くリベンジで今年も参戦!

レース数日前から疲労感が抜けず、前夜もあまり食欲なく、当日朝は3時起きで全く食欲なく、無理やりおにぎり2個を流し込んだ。会場到着後アップがてら少し離れたトイレに行くが、走るとお腹からちゃぷちゃぷ音が。どうも胃が動いていない様子。イヤな予感抱えつつもやる気だけは前の方に並んでスタート。

このレースも、トレイルにとりつく最初の3kmあまりのロードはスピード勝負。スタートダッシュが苦手なので少しゆっくり目に入るつもりだったが、走れば走るほど吐き気が増し息が切れ身体にも力が入らずキロ5半もキープできなくなる。あれよあれよとどんどん抜かされていき、トレイル入口に着く頃には後ろから3分の1くらいにまで後退していた。昨年と同じような展開にもう止めたくなりながら足は進めるものの、やはり身体にチカラが入らず、変な汗も吹きだす始末。去年よりは若干マシな渋滞に救われつつのろのろと進む。とにかく胃腸を回復させないとと思い、なぜだか自分でもわからないけど、干し梅をほおばってみたら、あら不思議。口の中に唾が湧いて少し胃が軽くなったカンジ。と同時に少しずつ足にも力が出てくる。やっと胃が動き出したようだ。それが第1関門手前1キロ付近の出来事。少し明るい兆しを感じながら第1関門の持方に8時に到着。去年より10分早いが予定より15分遅い。説明会では第2セクションの釜の平から亀ヶ渕までがキツいというが、ワタシ的にはここを含め白木山の手前~男体山までが一番キツいように思う。

スタートからずっとここでリタイアしようかと考えながらきたが、何とか体調も持ち直しそうな予感を感じて、トイレ休憩のみで出発。「かよこさんのエイドまでは行こう!」と思えるまで気力も回復。ほどなくして見覚えのある黄色のバイクジャージを発見。湘南さんだ。この頃には少しずつ前の人を抜けるくらいまで体調は回復していた。知り合いを見つけてまたテンション上がる。おしゃべりしながら少し並走。湘南さんも調子悪そうながらも足を進めていて、私も頑張らないとと思い直す。スリッピーな急斜面で本能的に身体が動いて湘南さんをかわした後は、ここからはスイッチが入ったように、気力も体調も急速に回復。登りでも下りでもトレイルでは面白いように前の選手を抜いていくことができた。亀ヶ渕からのロードでも、速くはないけど淡々と走り続けることができ、かよこさんエイドに到着!なんと気まぐれさんのサプライズ応援も~!一気にテンションアップ!二人の笑顔とコーラとバナナにチカラをもらい、第2関門の竜神大吊橋へ。ここは予定通り11:45に到着。リカバリーできたことに気を良くしてトイレ休憩だけで早々に出発。この頃には「絶対完走」を心に決めて走っていた。

沢沿いのテクニカルでアドベンチャーチックなトレイルを超え(実はこのパート楽しくて大好き)、赤岩のエイドを超えるとチェックポイントの東金砂神社までの約4kmはアップダウンのロード。そして神社入口へ向かう林道&急登。林道でお腹がぐるぐる言いだし、さっきの私設エイドでいただいた冷たい麦茶をガブ飲みしたことを後悔する。神社到着後、トイレ直行(^_^;)ここでも座り込んで休んでいる選手もいたが、トイレ後は直ちに出発。いよいよ林道10kmへ。

かよこさんに教えてもらった「100歩大作戦」。基本は走るが歩く時は100歩までというヤツ。これはこのレースのロードパートで全て応用した。いいテンポで走るおじさんに抜かされ、思わず付いていく。一人で走るよりついていった方が遥かにラクだからだ。結局このおじさんとはゴール近くまで抜きつ抜かれつだった。変わらない景色に飽き飽きしながら頭の中で音楽かけて歌いながら走る。ホント、修行の林道だ。こんなんでおんたけの林道はどうなっちゃうんだろう。。。と別の心配もしながら、やっとロードを渡る。ここで半分。ネガティブTを着た私設エイドでコーラもらってすぐさま走り出す。ここからがホントの修行(笑)やっと左に折れ、極楽下りのトレイルをかっ飛ばして第3関門の釜の平に到着。やったー!鬼門の林道クリア!しかも予定の15時15分ほぼ時間通り~とほっと一安心する。ボラのお兄さんに「ここからは下りの足が残っていたら無事に完走できますよ」と言われる。「え?だって、関門時間は全然よゆーで来てるし?」と思って、その時は言われた意味がさっぱり分からなかったが、ここから走り出してのち、その意味が判明することになる。

去年はここでタイムオーバーでリタイア。残念な気持ちと共に「これ以上走らなくていいんだ」とホッとしたところもあったが、今年はまだまだ元気。「本当に12時間30分でゴールできるかも」という期待が渦巻く。ここからは未知のコース。約1時間で最後の関門。登りもあるが長い下りが頻繁にでてきて、さっきボラのお兄さんが言っていた意味がよくわかった。脚が終わってしまって下りを走れない選手たちがごろごろいたからだ。私はといえば、登りで若干パワー不足になったりしたものの、脚はまだまだ残っており、平坦と下りは気持ちよくかっ飛ばすことができた。

最後の関門の持方は16時5分通過。予定では16時15分だったので早くついたのだが、もしかしたらライトチェックがいらない16時前に着けるかもと思っていたので、やはりそうは甘くなかった。この辺りから気持ちは「絶対完走」から「少しでもいいタイムでゴールしたい」に変った。ここからは朝苦労して登ってきたトレイルを引き返すコース。ちょっと前からずっと私の後をついてくる男子がいるので、「私が遅かったら抜いてね」って声かけたら、「いや、僕より速いんでついていかせてください」と言われる。ほどよいプレッシャーを背中に感じながら、下りはますますスピードを上げる。そう、集中力もまったく途切れることがなく、脚もまだまだ残っていて、スピード上げられちゃうんです。脚が終わってしまって下りでも歩いている選手たちが次々と譲ってくれる。ひゃー気持ちいい~と思いながら駆け下りた。登りも自分ではだんだんとパワー不足を感じながらも、それ以上にゼイゼイいいながらのそのそと登る選手たちを抜いていける。背後の男子も離れたりすぐ背後にいながら付いてくる。「月居山まで遠いなー」とか「お、これ登ったら月居山だな」とかぶつぶつ言いながらようやっとたどり着いたのは、月居山のひとつ手前の鍋転山。「うわー次だよ」と言いながらいくつかアップダウンを超えると、案内のボラのお兄さんが「ラスト登りです」と声をかけてくれる。12時間切りの妄想もチラチラと頭によぎって、早くゴールしたい反面、もう少しでこの旅も終わっちゃうんだなという淋しい気持ちもないまぜになりながら、トレイルを出て最後のロードへ。ここからは後ろの男子の足音は聞こえなくなった。12時間は切れなかったけど、目標の12時間30分は切れそうだ。最後のロードはとても気分良く走りぬけられた。道端の応援の人たちが殊更声を大きくして「ナイスラン」「おかえりなさい」と見知らぬ私を笑顔で迎えてくれる。ハードなコースだけに、特に女子には温かい声援が送られる。私も笑顔で「ありがとうー」と応える。キツくて辛くて過酷なことは、いつもやり切るのが難しいけれど、やり切った時に与えられる何物にも代えがたい充足感。達成感。そんなことが少ーしだけわかったような気がした。

50km(Garmin実測 62km、累積3860m)
12時間10分57秒
女子11位、50歳代女子1位
キツかったけど、楽しかった旅も終わった。

ただ、もうしばらくは、アクエリアスの薄めたものとジェル系の甘いモノは口にしたくない(笑)

春から丹沢を走り込み、近々に道志村レースを走ったこともあって、去年ほどのキツさはなかった。ドエムの感覚がマヒしているかもしれないが、確実に走力アップの手ごたえは感じられた。メンタルも走り始めのダメダメさをのぞけば、気持ち切らさず頑張り切れた。

やっとこれで奥久慈も卒業だ~と、ゴール直後には思っていたが、最後まで気持ちも足も切らさず走りきれて、今年の別大に続き、ワタシ史上思い出深いレースになったことは確か。

一説によると奥久慈はだいたいハセツネと同じ位のタイムらしい。一瞬でも12時間切りの妄想が頭をよぎったりしたことと、年代別連覇という別な目標ができてしまったことも確か。

来年も走ろうかなーーー(笑)

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追記

リザルト:12:10:46 総合183位 女子11位 50代女子1位

①2:28:46 354位 (予定2:45)→ 
②3:45:37 211位 
(予定4:00)→ 
③3:26:14 160位  
(予定3:30)→ 
④0:54:09 166位 
(予定1:00)→ 
⑤1:36:11 139位  
(予定1:45)

綜合 出走者595名/ 完走者324名/ 完走率54.8%

女子 出走者66名/ 完走者27名/ 完走率40.0%

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今後の課題と検証:

①走り始めの体調管理。心拍が上がらない。もともと低血圧なのもあるが、朝ラン習慣で改善するか?今回はカフェイン投入なしだったから余計にキツかった。。。

②登りのパワーアップ。自重によるスクワット継続。ひたすら登る~!

③下りのスピードアップ。靴をバハダに替えてからは下りが得意になってきた。下りのスピードに磨きをかけよう。

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