奥武蔵ロングトレイル試走 3回目
奥武蔵ロングトレイル105まであと10日。6月6日 3回目の試走。スタート地点の飯能中央公園をレース当日と同じ5時にスタート。飯能アルプスを経て子の権現、竹寺、原市場、大仁田山、小沢峠、黒山、権次入峠、名栗までの43km。
ところが最初のピークの多峯主山を越えた後の下りで転倒。右膝を打撲。擦過傷は大したことはなかったが、腫脹と軽い痛みが。走れないことはないが先が長いので特に下りは自重しながら進む。
飯能アルプス、昨年のFTRでも逆コースで子の権現から天覚山までは入ってるが、噂通り激しいアップウダウンの連続。子の権現までの16kmまでで累積標高は1600m以上。
子の権現から原市場までの10kmは下り基調になるが、右膝のダメージを考慮し走ることは控え、早歩きペースにとどめる。27km地点の原市場には12時50分と予定よりかなり遅れて到着。自販機でしっかり水分補給して13時20分境界尾根(東京・埼玉の県境ルート)に取り付く。
飯能アルプスほどではないが至る所で急登、急降下が連続。膝の不調で下りはどうにもならなかったが、登りはなんとか踏ん張って気力で頑張る。途中野生の猿に威嚇されたり、熊の大きな糞などがあったりと、全く人に会わない境界尾根では心細くはなったが最後のピークの権次入峠には16時半に到着。あとは名栗までの標高差600mの急降下。しかし右足の踏ん張りが全く効かず。恐る恐るの下降に。結局3kmほどに1時間以上かけ17時40分に無事下山。行動時間12時間40分。休憩抜きタイムは11時間10分。累積標高3200m。下山と同時に雨が。一気にひんやりしてくる。行動中の水分補給は2リットルほど。予想よりは暑くならなかったが下山時は脱水気味で喉はカラカラ。これでもっと暑かったら境界尾根で身動きが取れなくなる可能性も。幸い原市場には飲み物の自動販売機が結構あったので重くなることを厭わず最低1リットルは購入しておくことが必要かも。
この名栗の関門はスタートから14時間。だが12時間位で通過しないとこの先が非常に厳しくなるとの話を試走会で聞いた。今日は休憩抜きタイムが11時間10分。休憩時間は1時間程度にとどめておかなくては。
野辺山を挟んで5月13日、28日、6月6日の3回に分けて奥武蔵ロングトレイルを走破できた。気がついたことはロードのパートが特に中盤過ぎの78kmまでは5kmほどと極めて少ないこと。78kmから先はやっとロードが登場するがいきなりブナ峠までの標高差500m近い長い峠走。走れる見込みは殆どない。やっと平坦なロードが現れるのは最後の2.5kmのみ。それに比べるとFTRではロードのパートはずっと多かった。だからロードで稼げるということはこの大会に関しては殆ど皆無。先日の試走会でも「完走のイメージが湧かない」という参加者が多かったことも頷ける
ほんと自身の山力が試される稀有な大会なのかなということを実感できた試走であった。あと10日。早く腫れ上がった膝を治さなくては(焦)