第1回奥武蔵ロングトレイル105
<div dir="auto" style="font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, '.SFNSText-Regular', 'hiragino kaku gothic pro', meiryo, 'ms pgothic', sans-serif; caret-color: #050505; color: #050505; font-size: 15px; white-space: pre-wrap;"><span style="color: #ffffff;">6月17〜18日にかけて第1回奥武蔵ロングトレイルレース105kmの部に参加。神奈川県に住む自分としては奥武蔵の山々はあまり身近な存在ではない。昨年11月のFTR100にした際、果てしなく続く累積標高7000m以上のアップダウンに苦しみ抜いて完走した後はもう当分の間は奥武蔵はいいかなと思っていたのだが、Namiちゃんや中村さんに煽られ5月入ってから酔った勢いでエントリー。距離はFTRとほぼ同じなようだが累積標高は8000m越え。それに加えてロード比率も極めて少ない。まさに山力を試される過酷なレース。それ故か制限時間は38時間と長めに設定してある。5月下旬の野辺山ウルトラを挟んでほぼ全コース3回に分けての試走はなんとか終えることができたが、3回目の試走の際下りで転倒して右膝を打撲。レース当日になっても腫れが完全に引かないまま不安を感じながらの参加。</span></div><div dir="auto" style="font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, '.SFNSText-Regular', 'hiragino kaku gothic pro', meiryo, 'ms pgothic', sans-serif; caret-color: #050505; color: #050505; font-size: 15px; white-space: pre-wrap;"><span style="color: #ffffff;">前日飯能入りして会場近くの小学校の体育館でシュラフにくるまって仮眠。これは大いに助かった。車中泊よりはるかに快適。</span></div><div dir="auto" style="font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, '.SFNSText-Regular', 'hiragino kaku gothic pro', meiryo, 'ms pgothic', sans-serif; caret-color: #050505; color: #050505; font-size: 15px; white-space: pre-wrap;"><span style="color: #ffffff;">17日は3時に起床。大会の2日間30度以上の高温になるとの予報であったが早朝はひんやりして肌寒いくらい。スタートの飯能中央公園で今回一緒に参加するNamiちゃん、中村さん、唐仁原夫妻と落ち合う。5時スタートだったが、渋滞緩和のためウェーブスタートとなっていたため自分は5時10分にスタート。ロードを1.5km走ったあとは飯能アルプスに入る。のっけから厳しいアップダウンの連続。ただ渋滞はほとんどなく流れはスムーズ。陽が上ると気温がぐんぐん高まる。しっかり温存しながらも最初のエイドの子の権現までは試走の時より30分以上早着。ここで少し貯金ができたので、ペースを落としながら途中で会ったOさんとしばらく並走。第2エイドの原市場にも予定より1時間ほど早く到着。この後の境界尾根からも厳しいアップダウンが続くのでしっかり補給。しかしこの辺りから暑さによる消耗が激しくなりOさんにも先に行ってもらう。休憩する時間も多くとるもなかなか回復せず。それでも名栗の第3エイドには予定より1時間早く到着。しかし暑さによるバテ、負傷していた右膝のダメージ感も強く少し長めに休憩。幸い自販機があったので強炭酸水を補給。これでだいぶ復活。ジャガイモの串刺しが激ウマ。17時に夜間パートになるコース核心部に入る。最初のピークの蕨山まではスムーズに行けたのだが19時半を回って以降からは急激にペースダウン。途中何箇所かある急登では何度も座り込んでしまう。関門が午前3時になっている第4エイドの名栗げんきプラザには1時過ぎ予定より遅れて到着。この頃には睡魔と吐き気が強くなり到着と同時に仮眠スペースで横になる。しかし意外と気温も低く吐く息が白い。ヤッケを着用。ドロップバックで用意していたフルーツポンチは食べられたがそれ以外のものには食指も湧かず。元気だったら持参のフリーズドライのスープや味噌汁などを補給できたのだがそんな気も起こらない。ザックから荷物を取り出すひと行為さえもおっくうになってくる。山ではそんなことが積み重なることで遭難に至ることが多いのだ。重い腰を上げて2時近くにスタートするが伊豆ヶ岳の登りで再度へたってしまう。その後も正丸峠を挟んでの厳しいアップダウンが連続。</span></div><div dir="auto" style="font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, '.SFNSText-Regular', 'hiragino kaku gothic pro', meiryo, 'ms pgothic', sans-serif; caret-color: #050505; color: #050505; font-size: 15px; white-space: pre-wrap;"><span style="color: #ffffff;">そろそろ空が白んできた虚空蔵峠の手前でNamiちゃんが追いついてくる・・というかなんで今頃こんなところにと思ったが、熱中症や胃腸障害に苦しめられかなり長い時間げんきプラザで休んでいたとのこと。とりあえずポンコツ同士、この先はゴールまで行動を共にすることに。70km地点の刈場坂峠からビジターセンターまでの物凄い急降下。膝を壊さないように慎重に降りる。第5エイド78km地点の旧北川小学校跡では校舎内で20分ほど横になるり扇風機で火照った体を冷やす。これで少し楽になり7時30分スタート。この先奥武蔵グリーンラインのブナ峠までロードを標高差400mほど登り返す。ゆっくり歩いていると眠くなる恐れがあるので早歩きで頑張る。ブナ峠からは飯盛山、関八州を経て高山不動、顔振峠へ。途中喉の渇きが激しくいくら飲んでも癒されない。吐き気もさらに強くなる。同行のNamiちゃんも同様で、2人で断続的に「オエ!」顔振峠に自販機があるのでそれを目指しながら必死に進む。オアシスともいうべき顔振峠で炭酸水を補給して生き返る。しかし食欲は全くなく早朝にパンを少し摂っただけ。完全にエネルギー切れの状態で登りでは何度も立ち止まってしまう。Namiちゃんからブドウ糖や首筋をクーリングできるボディシートのようなものをもらったりしながら最終エイドの長念寺には15時過ぎに到着。あと7km。なんとか完走の目処はついたが最後の大きなピークの釜戸山、そしてその後いつ果てることもなく続く飯能アルプスのアップダウンに最後まで苦しめられる。最後の3kmでやっとロード。しかしもう走る真似だけ。背中に西陽を浴びながら17時56分。中村さんや唐仁原夫妻に迎えられボロボロの状態でゴール。タイムは36時間45分。後半40kmほどは水分以外殆ど食べられない状態でもうレースと言える状態ではなかった。過去のロングレースでは波は多かったが、こんなに長い時間食べられない状態が続いたのは初めての経験。もちろん暑さも原因であったのは事実だが、どんな状況であっても補給できる食事の内容や形態を再考していかなくてはならない。</span></div><div dir="auto" style="font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, '.SFNSText-Regular', 'hiragino kaku gothic pro', meiryo, 'ms pgothic', sans-serif; caret-color: #050505; color: #050505; font-size: 15px; white-space: pre-wrap;"><span style="color: #ffffff;">終了後は5人で近くの宮沢湖温泉でまったりし軽く打ち上げ。食欲は幸い回復。ただ体重がレース前より4kg以上減少。これは危険!</span></div><div dir="auto" style="font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, '.SFNSText-Regular', 'hiragino kaku gothic pro', meiryo, 'ms pgothic', sans-serif; caret-color: #050505; color: #050505; font-size: 15px; white-space: pre-wrap;"><span style="color: #ffffff;">何はともあれ、この1ヶ月少々で野辺山ウルトラ、3回に分けての奥武蔵試走、そして本番。総距離300km以上。累積標高も20000m近く。痛めた膝も最後まで持ってくれた。しばらくは余韻に浸りながら、愛猫のつむぎとボ〜としながらのんびり過ごしたいにゃ〜<span class="x3nfvp2 x1j61x8r x1fcty0u xdj266r xhhsvwb xat24cr xgzva0m xxymvpz xlup9mm x1kky2od" style="width: 16px; display: inline-flex; margin: 0px 1px; height: 16px; vertical-align: middle; font-family: inherit;"><img style="border: 0px;" src="https://static.xx.fbcdn.net/images/emoji.php/v9/tf3/2/16/1f408.png" alt="