肺癌とイレッサについて

10. 5年生存率4%を目指して

2014年10月2日、イレッサを服用し始めてから丸2年、再発・転移が見られないため、自主的に「寛解」を宣言しました。

肺癌ステージⅣの患者の2年生存率は19%。とりあえず、この19%に入りました。

次は、5年生存率4%に入ることを目指します。文字通り「生ける」伝説とならんことを。

2014年11月13日(木)

呼吸器内科を受診しました。

今日は診察のみでしたので、体調がすこぶる良好であることを確認し、このままイレッサの服用を継続することとしました。

ただ、前回受診時と同様に、「副作用がまったく見られなくなったことから、イレッサをすぐに代謝してしまっているのではないか、という疑念を持っている。すなわち、服用後すぐに服用していないのと同じ状態になっているのではないか、と疑っている。」ことをお話し、イレッサ服用後の有効成分の血中濃度の時間変化を計測できないか、製薬会社に打診して頂くことを、再度お願いしました。

呼吸器内科の先生は、このイレッサの有効成分の血中濃度の測定に限らず、前回受診時にお願いしたことをすべて忘れているようでした。

「12月上旬にPETをしたいとお願いしたと思いますが、、、」

「あっ、そうだったね。前回CTを撮ったのは5月だから、CT撮らなくっちゃ。診察終わったら、CT撮ってから帰って下さい。会計の時にCDに焼いて渡すから、PET検査に持って行って下さい。」

「今回、インフルエンザの予防接種をすることになっていたと思いますが、、、」

「あっ、そうだったね。じゃぁ、CT撮った後、インフルエンザの予防接種も受けて下さい。」

という具合。予防接種を実施する中央処置室が閉まる午後5時間際だったため、急いで検温し、問診票を記入して、ほとんど患者のいなくなった病院内を走り回って、CT撮影とインフルエンザの予防接種をこなしたのでした。そのため、CTの結果は先生も私も見ていません。

11月24日(日)

つくばマラソン。

フルマラソンを4時間15分で歩かず完走しました。
並走してサポートしてくれた家内と二人のラン仲間をはじめ、これまで闘病を支援・応援して下さった皆様に感謝です。

これで、常人以上の健康状態にまで回復したことを証明することができました。
担当医も、「肺癌のステージⅣで、しかも肺の一部を切除している患者が、心肺の負担の大きいフルマラソンを完走した前例は無いのではないか」と驚いています。

12月3日(水)

PET(於ゆうあいクリニック)

昨年とまったく同じ日にPETを受けました。毎年同じ時期にPETを受けて、定期的に経過観察をしたいと思い、担当医にお願いをしてアレンジして頂きました。3度目ともなると「常連さん」扱いで、あまり説明もされなくなります。検査結果は大森赤十字病院の私の担当医宛に送られ、次回の診察の際に聞くことになります。

心なしか、昨年よりも待合室で待っている患者さんの数が増えているような気がします。癌ははやり病ではありませんが、、、

12月25日(木)

大森赤十字病院の呼吸器内科で、PETの結果の報告を受けました。

異常所見無しです!
生理的な集積が避けられない脳と尿路系以外、まったく集積が見られません。一年前のPETで転移が疑われた左腸骨の集積(赤丸部分)も今回はきれいに消えていました。

2014年12月3日のPET画像(昨年のPETとの比較)

  1. 今後の見通しについて

    今後、いつ頃再発または転移が観測されそうか、あるいは、何年生きられそうか、ということに関しては、呼吸器内科の先生は「分からない」との回答でした。

    自分自身の感覚としては、現在、私の体には癌細胞はまったく無く、数年は再発・転移は観測されず、手術後5年(すなわち、あと3年弱)は確実に生きられるような気がするのですが、、、

  2. 今後の治療について

    呼吸器内科の先生の方針は、(1)当面イレッサを継続する、(2)再発または転移が観測されたら別の抗癌剤を試す、(3)これを死ぬまで(すなわち、打つ手が無くなるまで)繰り返す、というものです。すなわち、これから死ぬまで一生、それこそ「手を変え品を変え」、いろいろな抗癌剤を服用または適用し続けることになります。

    癌がイレッサに対する耐性を獲得する仕組みについては未解明ですが、呼吸器内科の先生によると、現時点での最有力な説は、「癌細胞が新たに耐性を獲得するのではなく、はじめからイレッサが効かない遺伝子変異を持った癌細胞があり、それが生き残って増殖する」という説とのこと。このイレッサが効かない遺伝子変異を持った癌細胞には、同じ「第1世代分子標的薬」であるタルセバも効かないため、もし「今」再発や転移が見つかった場合には、最近認可された第2世代分子標的薬のジオトリフ(有効成分アファチニブ)を試すことになるそうです。しかし、このジオトリフは、イレッサが効かない遺伝子変異を持った癌細胞にも効くという長所の反面、副作用が強いという大きな短所があるため、呼吸器内科の先生は「お薦めしない」とのこと。「現在臨床試験中の第3世代分子標的薬(AZD9291など)が間に合えば良いですね。」と言っています。

    イレッサやタルセバなどの第1世代分子標的薬は、EGFRの特定の遺伝子変異にしか効きません。ジオトリフなどの第2世代分子標的薬は、EGFRのすべての遺伝子変異に効くと言われています。したがって、イレッサが効かない癌細胞にも効くのですが、副作用が非常に強く出るという欠点があります。諸刃の剣ですね。第3世代分子標的薬は、遺伝子変異のあった癌細胞にのみ作用するので、イレッサが効かない癌細胞にも効きますし、副作用も少ないのが特徴です。AZD9291の治験に参加した知人によれば「大変良く効いており、副作用もほとんどない」とのことです。(知人が適用されたのはブラセボではないということですね。良かった。)

    なお、私自身は、副作用がまったく無くなった点から、「抗癌剤をすぐに代謝してしまっているのではないか、そして、これが再発や転移の一因ではないか」という自説を捨てきれません。そのため、かねてから「服用後の有効成分の血中濃度の推移を測定して欲しい」とお願いしているのですが、まったく話が進んでいないようですので、この日、重ねてお願いしました。呼吸器内科の先生は、私の説を否定はしませんが、その検証にあまり協力するつもりはなさそうです。

    もし「はじめからイレッサが効かない遺伝子変異を持った癌細胞があり、それが生き残って増殖する」のであれば、私の場合も通常イレッサの耐性が現れるとされる服用10~14ヶ月後に、再発や転移が見られるはずです。2年以上経ってもそれが見られないということは、この説が正しくないことを示しています。すなわち、私の症例は、現在最有力と言われている説の反証になっています。それが故に、私は、「現在は、イレッサをすぐに代謝してしまって、服用していないに等しい状態になっている。それでも再発・転移が見られないのは、手術で目立った癌細胞を切除したため、イレッサが効いているうちに、残った癌細胞をすべて死滅させることができたからだ」という自説を捨てきれないでいます。服用後の有効成分の血中濃度の推移を測定すれば、この自説が正しいかどうかはすぐに検証できるのですが、、、自分が医者であれば、すぐに測定するのですが、、、なんとももどかしい。

  3. 再発や転移の観測について

    画像系(X線、CT、MRI、PET)で行います。

    私の場合、腫瘍マーカーがまったく役に立たないためです。

    現在、CEA、CA19-9、SCCという3つの腫瘍マーカーを観測していますが、CEAもCA19-9も手術前から正常値を示しています。一方、SCCはずっと異常値を示しているのですが、実は、これは腺癌のマーカーではありません。

    腺癌の腫瘍マーカーには、もう一つSLXがあるのですが、これは観測していません。呼吸器内科の先生に「なぜ観測しないのですか?」と尋ねると、衝撃の事実が。実は、保険が適用される腫瘍マーカーの検査は、「月1回まで、各回3項目まで」という制限があるのだそうです。腫瘍マーカーの種類はべらぼうにあるわけではないので、回数の制限はよしとしても、項目数の制限は撤廃して欲しいものです。事前にどれが当たるか分かりませんので。

    そこで、次回から、SCCの代わりにSLXを観測してもらうことにしました。ただし、「手術前の値を測定していないため、もはや役には立たない。(すなわち、正常値を示しても正常とはいえないし、異常値を示しても異常とは言えない)」とのこと。やれやれ。

2015年2月5日(木)

血液検査を実施し、呼吸器内科を受診しました。

血液検査の結果は正常です。

診察もイレッサを継続することを確認して終了です。

かねてよりお願いしている「イレッサ服用後の有効成分の血中濃度の推移の測定」は、「製薬会社にお願いしたが、まだ返事が無い」とのことです。製薬会社はあまり興味が無いのでしょうか? 私はものすごく知りたいのですが、、、

3月19日(木)

胸部X線写真を撮り、呼吸器内科を受診しました。

胸部X線写真

胸部X線写真は、前回の2014年10月2日のものとほとんど変わらず、きれいで、まったく異常は見られません。

診察

診察もイレッサを継続することを確認して終了です。

アストラゼネカ社

かねてよりお願いしていました「イレッサ服用後の有効成分の血中濃度の推移の測定」に関し、アストラゼネカ社から正式に「受けられない」旨、お返事があったとのことです。極めて残念です。

呼吸器内科の先生によれば、「製薬会社は、何か問題があれば動くけど、問題が無いと動かない。」「こんなことをお願いしたのはあなたが初めてで、あなただけのようだ。」「副作用が発生する原因を調査したり、逆に消えた原因を調査したりする義務は、製薬会社には無い。厚生労働省もそのようなことは要請しない。」「アストラゼネカ社は、イレッサの副作用がなぜ消えたのか、ということに関して興味が無いようだ」とのことです。

特に最後の「副作用の発生(消滅)のメカニズムに対して興味が無い」ということには愕然としました。

薬を安全に適用するためには、副作用をいかにコントロールするかが極めて重要です。そのためには、どのような副作用があるかだけでなく、その副作用が発生するメカニズムを把握することは極めて役に立つはずです。私が製薬会社の開発者・研究者であれば、極めて興味のある課題です。最重要課題と言っても過言ではありません。しかも、イレッサは、副作用のために大量の死者を出している薬なのです。そのイレッサの副作用が発生・消滅するメカニズムに対して興味が無いなんて、、、アストラゼネカという会社の姿勢を疑います。いや、こんな会社だからこそ、副作用で多くの死者が発生することになったのだろうと思います。

イレッサに関しては、再発・転移が見られるまで服用し続けますが、以後、どんな病気の薬であれ、選択することが可能であれば、アストラゼネカ社の薬は選択すまい、と心に誓いました。

呼吸器内科の先生の変更

これまで担当して頂いた呼吸器内科の先生が別の病院に移られることになりました。一人一人の患者さんの診察にかなり時間をとって、しっかりとコミュニケーションをとられる、とても良い先生でした。見栄を張らず、分からないことは「分からない」という正直なところも評価できます。お陰様で、肺がんという病気や抗がん剤などについて、いろいろと勉強させて頂きました。大変感謝しています。惜しむらくは、もっと私という成功事例について興味を持ち、私を使っていろいろと実験したいという意欲を持って欲しかったです。もし私に時間とお金の余裕があれば、私自らどこかの大学の医学部に入って、自分の体でいろいろと実験したいのです。ただ、残念ながら、お金にも時間にも余裕がないため、それができません。それがために、どなたか、私の体に興味を持って、いろいろと調べたいという意欲を持ったお医者様がいらっしゃればうれしいのです。後任の方に期待しています。

5月13日(水)

血液検査、胸部X線写真、呼吸機能検査を実施し、呼吸器内科を受診しました。

血液検査

まったく異常ありません。

胸部X線写真

下に示す通り、まったく異常は見られません。

2015年5月13日の胸部X線画像

呼吸機能検査

スパイロメーターにより、肺活量や1秒量(最初の1秒間に呼気全体の何%を吐き出すか)などを測定しました。トイレットペーパーの芯のような紙パイプをくわえて、息を勢い良く吐き出す検査です。これにより、肺の弾力性が失われていないか、気道が閉塞されていないか、などを検査します。イレッサを服用している肺癌患者の場合は、主に、肺の弾力性の観点から間質性肺炎の発症をチェックします。間質性肺炎は、肺胞を支える間質の線維化をもたらしますので、弾力性が低下します。

まったく異常は見られませんでした。

診察

この日から担当医が変わりました。

それに伴い、下表のように、診察頻度や検査頻度、検査内容が変わりました。

全体的に、前任の担当医は「患者の都合指向」、後任の担当医は「病院の都合指向」で、「前任の方が良かったな」と感じます。ただ、手術前以来、脳MRIを撮ってこなかったことは良くなかったと思います。

前任の担当医 後任の担当医 感想
診察頻度 6週間、8週間と診察の間隔を伸ばしてきて、「12週間隔にしましょうか」と話をしていたところでした。 「イレッサを処方する限り、通常は1ヶ月が最長。通院が困難なお年寄りでも6週が限界。」ということで、4週間隔に逆戻りです。 後任の先生が「イレッサを処方する限り、通常は1ヶ月が最長。」とする理由は、「イレッサはかつて訴訟があった薬で、間質性肺炎の発症のリスクがあるから」とのことですが、この発言から、完全に「病院の都合」であることが分かります。まず、イレッサを服用してから2年半以上経った今、何のきっかけもなく間質性肺炎を発症するリスクはほとんど無いと考えられます。また、間質性肺炎を気にしているのであれば、「間質性肺炎の発症のリスクがあるから」とだけ言えばいいのであり、「イレッサはかつて訴訟があった薬で」と付け足したのは、実は気にしているのはこちらの方だという意識の表れであると捉えることができます。万が一の事があった場合、「病院としては正しくやってましたよ」というポーズをとりたいだけなのだと思われます。
画像検査頻度(1年当たり)
  • PET:1回
  • 胸部CT:2~3回(造影剤無し)
  • 脳MRI:撮らない
  • PET:撮らない
  • 胴体CT:4回(造影剤有り)
  • 脳MRI:ある程度の頻度で
前任の担当医は、脳MRIに関し、「何か気になる症状があれば実施しましょう」という感じでしたが、PETでは分からない部位なので、「PETと同じぐらいの頻度で実施して欲しいなぁ」と考えておりましたので、その点では、後任の担当医の方針で安心しました。
しかし、PETは継続して欲しいと考えておりましたので、残念です。「PETは従来通り1年に1回の頻度で実施して欲しい」とお願いしましたが、「相当な被曝量なので、1年に1回でも頻度が高すぎる。これで逆に癌になるかもしれない。」と言って、聞き入れてもらえません。ここでも、「病院としてはちゃんとやってましたよ」というポーズをとりたいという意図がかいま見えます。PETの視認性は抜群ですので、造影剤有りとは言え、「CTで見落としが無いといいな」と願うばかりです。

後任の先生は、新任の先生のやり方を「信じられない」「古い」と罵倒していましたので、「追い出されたのかなぁ」と思いました。

6月15日(月)

造影CT(胴)

6月18日(木)

造影MRI(脳)

6月24日(水)

呼吸器内科を受診しました。

造影CT(胴)に関しては、「左腸骨に硬化が見られる」との所見でしたが、これは、次の2点から転移ではないと判断されました。

  1. 「2013年12月のPETで観測され、その後のMRI等による追加検査により転移ではないと判断されたもの」と同一であると思われる
  2. 肺癌が転移した場合、溶骨が見られるはずなのに、これは硬化している

造影MRI(脳)に関しては、異常所見無しでした。

以上より、カルテには「Good PR(CRに近い)」と記載されました。PRとは部分寛解(Partial Remission)、CRとは完全寛解(Complete Remission)のことです。

これを踏まえて、もう一度、診察間隔を伸ばしてくれないか、頼みましたが、聞き入れてもらえませんでした。

7月23日(木)

血液検査、胸部X線撮影を実施し、呼吸器内科を受診しました。

いずれも異常無しです。

なんと、また病院都合で担当医が変わりました。先回と先々回診て頂いた先生が他の病院に移られるため、とのことです。4ヶ月の間に同じ理由で担当医の変更が2度も発生すると「この病院大丈夫かな。引きぬかれているのかな、それとも、逃げ出しているのかな。」と心配になります。

でも、結果オーライで、これまでの3人の先生の中で今度の先生が一番良さそうです。何より良いのは、当日の検査結果や過去のカルテなどを診察前にきちんと確認していることです。最初の先生も2番目の先生も、私が診察室に入ってから、おもむろにその日の検査結果を確認し始めていました。2番めの先生に至っては、最初の診察の時に、過去のカルテを一緒に読みながら、これまでの経緯を説明するのにかなりの時間を要したのですが、今度の先生は、私が診察室に入る前にしっかりとカルテを読み込んでいて、ほとんど説明する必要がありませんでした。

また、パソコンの操作に最も習熟していて、これまでの2人がパソコンの操作に不慣れなために診察時間が長くなる傾向にあり、多少イライラ感じていたのに比し、診察時間(ひいては待ち時間)が格段に短くなり、ストレスが無くなりました。

診察方針は2番目の先生と同じで、「イレッサが効かなくなると癌は急速に増殖するし、服用してから数年後に間質性肺炎を発症した患者を診てきているので、長くてもせいぜい1ヶ月間隔で血液検査、画像検査、診察が必要」という方針ですが、なるべく間隔を長くして欲しいというこちらの要望に、5週間隔に妥協して下さいました。

6月15日の造影CT(胴)で見られた左腸骨の硬化を心配しており、MRIを撮ることになりました。ただ、「現在、放射線科のスタッフ不足により、緊急のMRI以外は入れられない」とのことで、約1か月後に撮影することになりました。(やっぱり、この病院で、今何かが起きているようです)

8月10日(月)

急に、喉の左奥が痛くなりました。嚥下すると、左耳奥にまでツーンと抜けるような鋭い痛みを感じます。

発熱や咳などといった症状は見られませんが、1週間後ぐらいに痛みのピークを迎え、同時に、排便時に股関節に痛みを感じるようになりました。股関節のリンパ節が少し腫れているような気がします。このリンパ節の痛みも不思議で、初めは右股関節のみが痛かったのですが、次第に左股関節も痛くなり始め、同時に、排便時以外でも左足全体が痺れるようになりました。正座のあとの血が通っていない感じの痺れです。ネットで調べても、同様の症状は見つけられません。

こうした体調不良が2週間続きましたが、徐々におさまりました。

8月21日(金)

単純MRI(腰部)

8月27日(木)

血液検査、胸部X線撮影を実施し、呼吸器内科を受診しました。

血液検査は、「少し貧血気味だが、異常無し。」との所見です。
7月23日の血液検査から、KL-6とCA19-9が検査項目から外れました。その理由をたずねると、「検査項目から外したのはN先生(2番めの先生)なので分からないが、KL-6は、元々肺に疾患がある患者さんに対して観察するもので、あなたの場合はずっと正常値だし、外しても問題ない。CA19-9は、消化器系の腫瘍マーカーなので、これも外しても問題ない。私は、画像診断を中心に行うので、血液検査はこのままで行く。」との回答でした。

胸部X線撮影は、「とてもきれいで、7月23日の時は、左肺下部に引きつれのような感じがあったが、それも無くなっている。」との所見です。

8月21日に撮影した腰部単純MRIは、「左腸骨の硬化は、やはり癌が転移したものではない。」との所見で、安心しました。

しかし、8月10日から2週間続いた体調不良の話をしたところ、「念のため」と、6月15日に撮影した造影CTを確認したのですが、その際、肝臓に「影」があり、少し盛り上がっているのが見つかりました。今の先生は、写真のコピーを下さらないのでスケッチしますと、下図(足元から見た断面図)のように、左胸直下(横隔膜で隔てられています)の肝臓の一部が若干盛り上がり、白っぽく写っています。このCT画像に付されている放射線科の所見には、「肝臓等に転移の兆候無し」と書かれています。6月24日にこのCT画像をチェックしたN先生(2番めの先生)も何も言っていませんでした。カルテに「Good PR(CRに近い)」と書いたくらいです。でも、素人目には「怪しい」です。
更に念のため、2014年5月29日の非造影CTを確認しましたが、同様に膨らんでいるようには見えますが、「影」は見られません。造影剤を使わないと写らない「影」なのか、このときには発症していないか、いずれかです。
2014年12月3日のPETには、それらしいものはまったく見られません。
そこで、9月24日(木)に造影CTを撮影し、10月1日(木)の診察時にその結果を聞くことになりました。

2015年6月15日の造影CTのスケッチ
9月18日(金)

採血

9月28日(月)

胸部X線、胴体造影CT

10月1日(木)

呼吸器内科を受診しました。

18日に採血した血液検査は、異常無し。健康保険でカバーされる腫瘍マーカーの数3種に対して、現在CEAとSLXの2種しかチェックしていないので、以前の検査で異常値の見られたSCCを復活させることになりました。ただ、対象とする癌の種類が違うことと、ずっと異常値を示しているのに何も発症していない事実から、「SCCは役に立たないので、間質性肺炎のマーカーであるKL-6を復活させた方が良いのでは?」と提案すると、「間質性肺炎は、息苦しくなったり、咳が出たりといった自覚症状が現れるので、KL-6は不要」とのことで、SCCにすることとなりました。

28日に撮影した胸部X線も異常無しです。

さて、心配していた28日に撮影した胴体造影CTですが、こちらも「異常無し」との所見になりました。

まず、確かに、6月15日に撮影した造影CTと同じ位置に、同じ大きさで「白っぽい影」が写っています。造影剤を用いた場合、造影剤が行き届くと黒っぽく、造影剤が行き届かないと白っぽく写ります。癌細胞には造影剤が行き届かないらしく、そのため、白っぽい影として写ります。

私の場合、今回も含めて、過去3回(2012年8月6日、2015年6月15日、2015年9月28日)造影CTを撮影しています。その全てを見比べてみると、同じ位置に同じ大きさで白っぽい影が写っています。全く成長が見られません。また、これまでのPETでは、この部分に異常は全く見られません。このことから、これは癌ではなく、何らかの別の原因で造影剤が行き届いていないことが考えられます。

放射線科の所見は「先天的な血管の奇形」とのことです。まれに、肝臓の血管に異常があり、末端の組織まで十分に血が行き渡らない人がいるそうで、その場合、このような影が見られるとのことです。

念のため経過観察の対象となりましたが、ほっと一安心です。

11月1日(日)

職場で流行っている風邪をもらってしまい、37.5℃の微熱と咳が出始めました。

熱は1日で下がりましたが、咳が抜けず、いつまでもゲホゲホ。イレッサの副作用の間質性肺炎にならないかちょっと心配でしたが、息苦しさのような症状は無く、5日には無事ほぼ治まりました。

11月5日(木)

血液検査、胸部X線撮影を実施し、呼吸器内科を受診しました。

血液検査は「異常無し」。

胸部X線も、間質性肺炎の兆候は全く見られず、「異常無し」。ほっと一安心。

11月20日(金)

会社でインフルエンザの集団予防接種

11月22日(日)

つくばマラソン

フルマラソン:3時間58分51秒。

肺癌手術以来3度目のフルマラソンで、ついにサブフォー(4時間切り)を再び達成!

復活を実感。

12月8日(火)

頭部造影MRI、胸部X線、血液検査

12月10日(木)

呼吸器内科で診察

頭部造影MRI、胸部X線ともに「異常無し」。

血液検査に関しては、腫瘍マーカーとして、先生が変わってから検査対象から外していたSCCを復活させたが、以前と変わらず異常値を示しています。しかし、SCCは肺腺癌の腫瘍マーカーではないし、「安定した」異常値のため、最初の先生の判断と同じく「無視する」ことに。すなわち「異常無し」。

「安心して下さい。無事、新年を迎えられますよ」と言われました。

2016年1月14日(木)

血液検査、胸部X線撮影を実施し、呼吸器内科を受診しました。

血液検査も胸部X線も「異常無し」。

1月22日(金)

通常よりも柔らかい便であるにもかかわらず、便に幅1cmぐらいの血の筋が付き、かつ下血(血そのものの便)しました。

色は、きれいな赤で黒っぽくはありませんが、トイレットペーパーには下痢便と血が混じったようなものがつき、血だけがつくことはありませんでしたので、肛門ではなく、もう少し上の直腸あるいは大腸の終端部分の出血と思われます。

痛みは全くありません。

2月8日(月)

またもや便に幅1cmぐらいの血の筋が付きました。今回は下血はありませんでした。また、血の筋の色も前回より薄めでした。

今回の便もどちらかというと柔らかめで、前回同様痛みは全くありませんでした。

2月15日(月)

この頃から長い間座っていると、右膝が固まって動かなくなるようになりました。しばらく歩くと元に戻り、特に痛くはありません。足を動かさないのがいけないのかというとそうではなく、朝起きたときは固まっていません。また、座っていても、足を机の上に載せておくと固まりません。右膝周りがむくんでいるようで、しゃがもうとすると、右膝裏に何かが挟まるような感じで、下までしゃがむことができません。触診をすると、右膝の内側の中心を押した時だけ、痛みを感じます。右アキレス腱を切って以来、右足の筋肉量が左足に比べて少ないため、同じ運動をしても右足の方に異常が出る傾向があるのですが、今回の症状は初めてです。何となくリンパの流れが悪くなっているような気がするのですが、、、

2月16日(火)

胴体造影CT、胸部X線、血液検査

この日、約10年ぶりに、突然、花粉症と見られる症状が現れました。鼻水が止まらず、ときどき鼻がむずむずして、くしゃみが出ます。

昼頃から症状が始まり、夜になるに連れてひどくなっていきました。これは、後日調べたスギ花粉の飛散量(下図)に比例しています。

2016年2月16日の東京都千代田区のスギ花粉の飛散量の時間推移

花粉症は約10年前に克服しており、前述の通り、このような症状が出たのは10年ぶりです。しかも、発症したのはこの日だけなのです。この文章を執筆している20日(土)までの間、19日(金)の午後も16日(火)とほぼ同量のスギ花粉が飛散していることが観測されているのですが、19日(金)には症状は現れませんでした。

とても不思議です。最近腸の調子が悪く、ガスが貯まりやすい状態が続いているのですが、「ここ10年で初めて」という状態でもありませんので、それが原因とは思われません。また、血便や下血は、直腸近辺と思われますので、恐らく関係ないでしょう。

2月18日(木)

呼吸器内科で診察

16日(火)に実施した胴体造影CT、胸部X線、血液検査は、すべて「異常無し」です。

そこで、最近の気になる症状について聞いてみました。

まず、約10年ぶりに出た花粉症について聞いてみたところ、「体調によって出たり出なかったりしますよね」との回答。「いやいや、そんなことは私だって知っていますよ。知りたいのは、なぜ一昨日突然10年ぶりに発症したか、肺癌やイレッサとの関係はないのか、ということですよ」と言いたくなりましたが、先生の回答ぶりから、何も分かっていないようでしたので、スルーしました。

次に、血便と下血について聞いてみたところ、「それは消化器科を受診して下さい」とのこと。「肺癌は大腸などに転移することは無いんですか?」と聞くと、「ありますよ。でもここでは何も分かりませんし、何もできませんので、急いで消化器科を受診して下さい。」との回答。「なんで、『消化器科の予約をしましょう』って言わないんだろう、、、」と不思議に思っていると、先生がとんでもないことを言い始めました。

「ちょっとお願いがあるのですが、、、」

「なんでしょう、、、」(不吉な予感)

「私、今度の3月末で別の病院に移ることになりまして、、、」

「えっ、またですか? この1年で3回目ですよね。」

「実は、私の他にもう一人の呼吸器内科の医師も、全く同じ時期に他の病院に移るんです。それで、もうこの病院(大森赤十字病院)では、肺癌の患者さんをしっかり診ることができなくなってしまうんです。そこで、紹介状を書きますので、なるべく早く転院手続きをして頂きたいんです。」

「代わりのお医者さんが入るということはないのですか?」

「一人入る予定ですが、現在の患者さんをそのまま全員診続けることはできません。特に肺癌はしっかり診る必要がありますので、転院をお勧めします。」

確かに、2人抜けて1人しか入らないのであれば、手厚い診療は難しいでしょう。

この先生の転院先は不明ですが、「自分が移る病院に転院しないか」と打診してこないということは、この先生は、もう私を診るつもりはないか、結構遠い病院に移るか、どちらかと思われます。

それにしても、大森赤十字病院で、いったい何が起きているのでしょうか。私の知る限りでは、呼吸器内科だけでも、この1年で4人の医師が出て行っています。しかも、現時点で大森赤十字病院の呼吸器内科の医師は2名しかいませんので、今回の異動でこの病院の勝手を知っている医師は1人も残らないことになります。しかも代わりに入る医師が1名となれば、ろくな診療はできないでしょう。非常事態です。

先生は、「転院する場合、大田区近郊で肺癌を診ることができる病院は」と言って、Google Mapを印刷したものを見せながら、次の5つの病院を挙げました。

  • 昭和大学病院
  • 東邦大学医療センター大森病院
  • 東京労災病院
  • 都立荏原病院
  • NTT東日本関東病院

「消化器科も新しい病院で急いで予約した方が良い」ということですので、一週間でどの病院に転院するかを決めて、25日(木)に紹介状を書いてもらい、その足で新しい病院に予約を取りに行くこととなりました。

その後、候補の5病院に関する情報をインターネットなどで調べて、東邦大学医療センター大森病院への転院を希望することとしました。理由は下表の通りです。

昭和大学病院 消化器科では定評があるようですが、肺癌に関しては、あまり実績が無いようですし、あまり先進的でもないようです。
東邦大学医療センター大森病院 肺癌に関しても消化器科に関しても先進的な姿勢が好感を持てます。
東京労災病院 「リンパ節郭清をきちんと実施すること」を特徴とし自負していますが、私はリンパ節郭清を実施しなかったことが予後が良かったことにつながっていると考えていますので、意見が合いません。
都立荏原病院 内視鏡をろくに使えない人が消化器科にいますので、論外です。
かつて大腸の内視鏡検査を都立荏原病院で受けたことがあるのですが、その時の担当医が内視鏡をろくに使えず、曲部(直角に曲がる部分)を通過させることができず、ガツンガツン腸壁を突くこと30分、腸内に大量の空気を入れられ、色々な体位をとらされ、脂汗を垂らして悶絶している私を見かねて、急遽別の医師に交代して、その医師がすんなり曲部を通して、事なきを得ました。病院で、しかも、検査で、殺されるかと思いました。本来、消化器科の医師として免許を得るべきでない医師(女医)がいますので、誰が診ても助からないという状況以外は、2度と荏原病院には行かないと決めました。
肺癌に関しては調べていません。
NTT東日本関東病院 大田区の癌に関する拠点病院ですが、それなのに、あるいは、そのせいか、設備は古く、かつ、治療方針も保守的です。
私は、保守的な医師、特に、厚生労働省の指針に準拠することに汲々とする医師は好きではありません。特に肺癌に関しては、現在の治療法、治療方針がベストとは思えないからです。肺癌のステージⅣの5年生存率は4%です。もし、全員助かることを目標とするならば、96%も改善の余地があることになります。それは無理としても、5人に1人助かること(生存率20%)を目指しても16%も改善の余地があるのです。逆に言うと、今の治療法・治療方針がいかにダメであるかが分かります。なぜ、こんなダメな治療法・治療方針に従おうとするのでしょうか? なぜ、もっと良い治療法・治療方針はないか、探そうとしないのでしょうか? 私は、特異な患者となりつつある私にもっと興味をもって、私を実験台として後世の肺癌患者に役立てようとしてくれるお医者さんに診て頂きたいのです。

ちなみに、先生に「お勧めはありますか?」と聞きましたが、「特にありません」とのことでした。

2月25日(木)

東邦大学医療センター大森病院 初診

8:30

大森赤十字病院で紹介状を作成。

大森赤十字病院に行き、転院先として東邦大学医療センター大森病院を指定し、紹介状を書いてもらい、紹介状と画像が収録されたCD5枚を持って、東邦大学医療センター大森病院に向かいました。

9:20

東邦大学医療センター大森病院で初診手続き。

CDのデータを同病院のシステムに読み込む必要があり、そのデータが大量にあるため、約30分待たされました。

10:00

呼吸器センター(内科)に到着し、自分で体温と血圧を測定して問診票を記入しました。

12:00

呼吸器センター(内科)の診察(A先生)

紹介状と持ち込んだ画像とを元に、最初の電子カルテを作成するのですが、以下の2点で非常に好感が持てました。

  • パソコンの操作に慣れていて、入力がとても速いです。
    大森赤十字病院の先生方に比べて2倍ぐらい速いです。すなわち、同じ時間で2倍近い患者さんを診ることができることになります。
  • カルテの内容が簡潔で分かりやすく、かつ、タブなどを駆使して表形式で見やすく編集されています。
    実は、事前に、私だったら、これまでの経緯を、癌と診断された日、手術した日(ステージが上がった日)、イレッサの服用を開始した日、イレッサを隔日投与に変更した日という内容で、時系列的な表形式でまとめるなぁ、と考えていたのですが、なんと、A先生も、ダラダラと文章で書かれた紹介状を読みながら、まさしく私が考えていた内容と形式で電子カルテを作成したのでした。

カルテを書きながら、「あぁ、イレッサで発疹が出たのね。良かったですね。発疹が出る方が良く効く傾向にあるので、我々は発疹が出ると喜ぶんですよ。うちでは、イレッサを飲んでる患者さんで一番長いのは8年かな。まだピンピンしていますよ。ただ、いつやめて良いのか決められないのが難点ですよね。やめることに関しては、ガイドラインも何も無いんですよね。だから、効かなくなるまで、へたすると、死ぬまでってことになっちゃう。」と言っていました。

担当医としては、「この病院で肺癌を一番良く分かっている」というB先生を割り当てて下さいました。A先生でも良かったなぁ、と思いましたが、B先生に期待です。

また、しばらく実施していないということでPETを実施することになりました。
東邦大学医療センター大森病院は、1年前に院内にPETの施設を導入したのだそうです。
「前の病院では、『PETはそう何度もできない』と言われたのですが、、、」と言うと「保険がうるさいからね。でも、あまり気にしなくていいですよ」とのこと。私も、「画像の目視じゃ見落としリスクがあるなぁ」と不安を感じていたので、これからは少なくとも1年に1回は実施してくれそうで、一安心です。

もちろん、大腸の内視鏡検査も実施します。

13:20

血液検査、尿検査。(検体採取のみ)
大便の検体は家で採取し、今週中に提出することとなりました。

14:00

会計を済ませ、帰路につきました。

3月7日(月)

PET

東邦大学医療センター大森病院には私のデータが無い、また、しばらくやっていない、という理由でPET検査を行うことになりました。

大森赤十字病院の2番目と3番目の先生は「放射線被曝量がCTの数倍高く、年1回PETを行うよりは年4回程度CTを行う方が被曝量が少ない」という理由でPETは一切やらない方針でしたので、先生によって考え方が大きく異なることが分かります。

それでは、実際はどうなのでしょうか?

東邦大学医療センター大森病院の『PET/CT検査についての説明、ならびに検査承諾書』には、以下のように書かれています。

検査では微量の放射性医薬品(FDG)を注射しますが体への影響はありません。FDGの強い副作用はなく、頭痛などの軽い症状が10万人に1人みられる程度です。放射線による被ばくはCT検査の1/4~1/2程度で、同時に実施するCT撮影も通常CT検査の6割程度に抑えられています。

大森赤十字病院の2番めと3番目の先生の説明とは真逆のことが書いてあります。ただ、検査時の医師や技師の対応からは、「結構な被曝量があるのでは」と疑いたくなるのも事実です。薬剤注入後は、医師・技師は患者には極力近づかないようになり、指示や対応は極力マイクや防護ガラス越しになるのです。そして、検査当日は、幼児や妊婦とは2m以上離れて過ごすように指示されます。ただし、一番被爆しやすい出来立てホヤホヤの薬剤を注入する際は、普通の注射器と普通のチューブを素手で扱って行うので、注入後からいきなり対応を変えるのは滑稽に感じます。

色々と調べていくと、国立国際医療研究センターのサイトに以下の記述を見つけました。

放射性薬剤を注射するため、放射線ひばくがありますが、PETで使われるフッ素18 (18F と書きます)の半減期、放射能が半分に減る放射線物質の寿命は110分、炭素11 (11C と書きます)の半減期は20分と大変短いのが特徴です。このため、ひばく線量も低く抑えられ、全身のひばく線量は2.2~3.5ミリシーベルトと言われています。つまり1年間の自然放射線量と同等から2倍程度です。PET-CT検査ではCTによるひばくが加算され、2~3倍になりますが、それでも人体には全く害のない、自然放射線レベルのひばく線量です。他の検査、胃の透視やCT検査などとも、大差ありません。

半減期がこれほど短いと、東邦大学医療センター大森病院のように、外部の製薬会社が当日納品する場合、注入量が多めになるのではないか、という別の心配が生まれますが、実際の注入量は不明です。

ずっと安静にしている検査ですが、なぜかかなりの疲労感を感じ、帰宅後数時間昼寝をしました。

3月22日(火)

診察

東邦大学医療センター大森病院で最も肺癌に詳しい先生による初めての診察。

「日赤大森からこちらに転院されたのですね。詳しいことは言えませんが、少しゴタゴタが起きているようですね。しばらくしたら落ち着くと思いますが、そのときは日赤に戻られますか? こちらの病院は遠いかもしれませんが、放射線治療ができるのが良い点かな。」

「いえ、2回先生が変わって、3回目には転院を求められたので、もう戻るつもりはありません。」

「それでは」ということで診察が始まりました。
血液検査、検便ともに異常無し。特に、便潜血(便ヘモグロビン)を心配していましたが、マイナスです。

PETも異常無しです。これまでと同様に腸骨に集積が見られましたが、「恐らく、骨に転移していて、それが治ったのでしょう。定期的に観察していけば問題無いでしょう。」とのこと。大腸にも右膝にも集積は見られず、一安心。大森赤十字病院の2番目と3番目の先生は、「PETは放射線被曝量が多いから」と言って、代わりにCTやMRIを多用しましたが、やはり年に1度ぐらいPETを実施した方が安心します。治療方針は大森赤十字病院の最初の先生に近いようです。

診察間隔に関しても、大森赤十字病院の最初の先生に近く、次回は8週間後とこれまでの最長になりました。そして、イレッサも「院外処方だと、取り扱っている薬局を探すのが大変だから」と言って院内処方にしてくれました。大森赤十字病院の3番目の先生の時に院外処方に切り替えられ、そのとき、イレッサを取り扱っていてかつクレジットカード払いを受け付けてくれる薬局を探すのに苦労したので、これは実は患者思いのありがたいことなのです。

総じて、この新しい先生には好印象を持ちました。

大腸に集積は見られませんでしたが、4月1日の大腸内視鏡検査は、念のため、そのまま受けることになりました。でも、恐らく大丈夫でしょう。

右膝にも集積は見られず、ランニングを止めることにより、だいぶ症状が改善してきましたので、こちらも転移などではなく、何らかの炎症が発生していたのだと推察されます。触診による痛みの場所は鵞足炎に近いのですが、私の足がO脚であることとむくみが発生したこととから、鵞足炎ではないように思われます。原因不明です。

4月1日(金)

大腸内視鏡検査

早朝4時に起きて、シャワーを浴び、5時からモビレップを飲み始めました。

大腸内視鏡検査は初めてではなく、同じような腸内洗浄剤を飲んできたが、成分が変わったのか、今回は効きが悪いような気がしました。飲み始めてから1時間以上経過して、漸く最初のトイレに行きました。

1.5リットル飲んでも無色透明には程遠く、結局全量2リットル飲みました。平均8~10回は行くと言われたトイレも7回止まり。最後の便にも少し固形物が混じっているように見え、これで検査できるかなぁ、と不安を抱えながら病院へ。

病院に向かって歩いていると、不意に、極少量おもらしをしてしまい、西馬込駅のトイレに駆け込んで、おしりを拭きました。パンツまで達していなかったようで一安心。そこからは、念のため、タクシーで病院に向かいました。

病院に着いて、若干便意をもようしたので、大腸内視鏡検査エリア内のトイレで8回目の排便をし、便の状態を看護婦さんに見てもらいました。無事検査開始。

おしりのところに穴の開いた検査用のパンツに履き替え、検査着を着て、ベッドに横たわります。鎮痛剤の点滴を始めたところで、早起きをしたせいか、眠りに落ちました。検査終了時に、看護婦さんから「終わりましたよ。よく頑張りましたね。」と言われましたが、途中で、ときどき「足を動かさないで下さい」と言われたこと以外は何も覚えていません。先生からは、「ちょっと痔の兆候が見られますが、それ以外は問題ありません。」と言われました。詳細は、次回の診察時に聞けるようです。

検査は、予定通り30分程度で終わったようで、その後痛み止めが切れるまで、約1時間、寝たまま休憩します。検査中に空気を入れるので、それでお腹が張って痛いのですが、それもおならをすると楽になり、また眠りに落ちました。1時間経って看護婦さんに「立てますか?」と言われ、ベッドから降り、ふらつかないので、そのまま帰宅となりました。

その後も、相変わらず、ときどき便意をもよおし、そのたびに、大量のガスと少量の水のような透明の便が出ました。カウントしていませんが、合計5回以上はトイレに行っていると思います。

大腸内視鏡検査をすると、腸内環境が破壊され、その後、2週間~4週間は体調が悪いため、今回は、昼飯こそ様子を見るためトースト2枚でしたが、夕食はかけうどん+ヨーグルト+ヤクルト+納豆という内容で、腸内に早く善玉の乳酸菌が増えるようにしました。

5月17日(火)

血液検査+尿検査、胸部X線撮影を実施し、呼吸器内科を受診しました。

血液検査+尿検査に1時間以上かかり、その後すぐに受診のため、血液検査のほんの一部しか結果が出ていません。腫瘍マーカーの結果が出るのは数日後ですので、致し方ないところもありますが、次回の診察が約2ヶ月後ですので、ちょっと心配な面もあります。今更GOT/GPTが急上昇するとは思えませんが、せめてGOT/GPTの値が出るまで診察時間を遅らせるか、あるいは、大森赤十字病院のときのように、診察日の一週間前に血液検査を実施するか、いずれかを考える必要があると思われます。

先生は、胸部X線の写真だけを見て、「問題ありませんね」と終わらそうとするので、「4月に実施した大腸内視鏡検査の結果はどうでしたか?」と聞きました。

すると、思い出したように、大腸内視鏡検査の担当医のコメントを読み始めました。日が開いているとはいえ、もう少ししっかりして欲しいところです。

「こちらも問題ありませんね。ちょっと内痔の気があるようです。恐らく出血はそこからではないかと思われます。痔の方はすぐにどうこうしなくてはいけない状態でもないようなので、また発生したら、その時対策を考えましょう。」とのことでした。

7月12日(火)

血液検査+尿検査、胸部X線撮影を実施し、呼吸器内科を受診しました。

相変わらず、血液検査+尿検査の結果は、ほんの一部しか出ていません。

先生も相変わらず胸部X線の写真だけを見て「問題ありませんね」と終わらそうとするので、「前回の受診時には、まだその日の血液検査の結果が出ていなかったのですが、、、」と言うと、また思い出したように前回の血液検査の結果を見て、「大丈夫ですね」と言いました。(おいおい、、、)

そして、「血液検査の結果を、できる限りその日のうちに確認したいので、診察時間を遅らせて欲しい」とお願いし、次回から診察時間を遅くしてもらうようにしました。

※実は、会計時に、先生が次回の血液検査の予定を入れ忘れていることに気づいたので(おいおい、、、)、血液検査は、診察の4日前に実施する予定の胸部CTの日に合わせて実施してもらうこととしました。

9月2日(金)

血液検査+尿検査、胸部CT

9月6日(火)

呼吸器内科を受診しました。

期待通り、今回は、血液検査の結果も尿検査の結果もフルで確認することができました。

先生の「問題ありませんね」のお言葉も、文字通り受け取ることができます。

そして、「これからは、血液検査などの検査は、診察の一週間前にして欲しい」と改めて要望しました。

10月25日(火)

血液検査+尿検査、胸部X線

11月1日(火)

呼吸器内科を受診しました。

一週間前に血液を採取していますので、(私の場合あまり役に立たない)腫瘍マーカーも含め、血液検査の結果がフルに出ている状態で診察を受けることができます。「やはり、お医者さん任せにせず、こちらの希望を伝えることが大切だな」と思いました。

そして、胸部X線も含めて、どの結果にも異常は見られません。再発の兆候無しです。

ただ、残念なことに、せっかく要望を聞いて下さって、検査結果がきちんと出た状態で診察を受けられるようになったのに、この日がこの病院での最後の診察です。大分市の会社に転職することになり、病院も転院しなければならなくなったのです。

「大分のどの病院が良いかは分かりません。どの県にも拠点病院というのがあるので、そこから選ぶと良いでしょう。それから、クリニックには紹介状を書くことができません。」とおっしゃるので、大分大学医学部附属病院か大分県立病院のどちらかにしようと思います。2週間後の11月15日にお時間を頂戴し、どの病院に転院したいかをお伝えし、紹介状を書いてもらうこととなりました。

11月6日(月)

この頃から急に腰痛が再発しました。

ぎっくり腰などではなく、突然発症する原因不明の腰痛です。椅子に長時間座っていると、腰が「固まって」動けなくなります。

20代後半で発症して以来、7~8年周期で再発するもので、肺癌とは関係ありません。なぜか、それが今来ました。

これまでは鶴巻温泉の佐藤治療院という整体で治してもらってきました。いわゆるグキッバキッの整体で、治療中は悲鳴を上げるほど痛いのですが、一発で治ります。保険が効かず1万円かかりますが、その価値は十分にあります。今回もお世話になろうと電話をしました。誰も出ません。電話番号はまだ生きているのですが、何度電話をしても応答がありません。かなり高齢の先生でしたので、引退されてしまったのでしょうか。困りました。どこに行けば治してもらえるのか、分かりません。整体難民です。

11月7日(火)

腰痛治療のために、近所の西馬込のライフエイドカイロプラクティックに行きました。

体の歪みを治すという治療をしましたが全く良くなりません。5,000円ドブに捨てました。

11月9日(木)

腰痛治療のために、渋谷の川井筋系帯療法東京治療センターに行きました。

体の歪みを写すという写真を撮り、ソフトな整体治療を受けましたが、一向に良くなりません。10,000円ドブに捨てました。

ふと、佐藤治療院の老先生が「歩きなさい」と言っていたのを思い出し、毎日1時間散歩をするようにしました。すると、少しずつですが、症状が改善していくのが実感できました。下手なカイロや整体に行くより、よっぽど効く治療法です。ありがとう、老先生。

11月15日(火)

東邦大学医療センター大森病院の呼吸器内科に行き、紹介状を作成してもらいました。

大分大学医学部附属病院が良いか、大分県立病院が良いか、はたまた、他の病院が良いか、インターネットで調べただけではまったく見当がつきませんので、「大学病院だったら先進医療に積極的だろう」と思い、大分大学医学部附属病院に紹介状を書いてもらうこととしました。

時間がかかるかと思いきや、既に画像を集めたCDは作成済みで、あとは紹介状の宛名を入れるだけの状態でした。診察室に入って「大分大学医学部附属病院にして下さい」と言うと、先生がパソコン上に表示される病院リストから大分大学医学部附属病院を選択して、おしまいです。CDは、前回、大森赤十字病院から東邦大学医療センター大森病院に転院した際には6枚でしたが、今回は3枚でした。「あまりにも膨大なので、抽出した」とのことでした。

転院手続きに時間がかかるかもしれないので、念のため、イレッサを30錠(60日分)処方して頂きました。

紹介状と最後のお薬を受け取り、東邦大学医療センター大森病院を後にしました。悪い先生では無いのですが、終始、私にはあまり興味を持たれませんでした。ステージⅣで余命Ⅰ年と宣告された私がなぜこれほど長く生きているのか、興味を持って診てくれるお医者様に出会いたいものです。

11月20日(日)

つくばマラソン。

腰痛のため、20kmでリタイアしました。

リタイアしたのが良かったのか、あるいは、20kmをゆっくり走ったのが良かったのか、その後、腰痛が完全に治りました。

11月29日(火)

紹介状を持って、大分大学医学部附属病院へ行きました。

事前に問い合わせをしたところ、「予約は必要ないが、早い時間に来て欲しい」と言われたので、9:00頃に着くようにレンタカーで向かいました。カーナビのお陰で迷うこと無く病院に着き、構内の立体駐車場に駐車します。

初診の手続きをして、内科の待合室で待ちます。ほぼ満席。ほどなく名前を呼ばれたので、立ち上がろうとすると、目の前のお爺さんがすくっと立ち上がり、名前を呼んだ看護婦さんと奥へ消えて行きました。「同姓同名っているもんだなぁ」と思っていると、すぐにその二人が現れて、また、看護婦さんが私の名前を呼び、お爺さんは何事もなかったかのように、私の前に座り直しました。どうやら、そのお爺さんは耳が遠いようで、呼ばれた人がすぐに立たないと、自分が呼ばれたと思って立ち上がるようです。その看護婦さんの問診を受け、体温と血圧を測定しました。「これから血液検査をして下さい。それから、予約が無いので、診察は午後になります。お昼を食べて、戻ってきて、お待ち下さい」と言うので、とりあえず血液検査に向かいます。

血液検査の受付システムは大森赤十字病院のシステムと同じでした。会計のシステムも再来受付のシステムも同じですので、大森赤十字病院と同じNEC製のパッケージを導入しているようです。

大分大学医学部附属病院 愛菜亭の愛菜弁当

昼食は、病院内の愛菜亭というレストランで摂りました。職員の食堂も兼用しているようで、中は、職員用エリアと患者およびそのご家族用エリアとの2つに分かれています。色々なメニューがあり、どれも価格はリーズナブル。この日は愛菜弁当(右写真、600円)を頂きました。なかなか美味しかったです。次回も昼食はここにしようと思います。

食事をして待合室で待っていると、13:30頃に漸く呼ばれました。診察室に行くと、山本直純そっくりの髭もじゃの先生が笑顔で迎えてくれました。見た目は「胡散臭そう」です。

「腫瘍内科の○○です。呼吸器内科ということで紹介状を頂きましたが、当院では、ステージⅣなどで抗がん剤や放射線で治療していらっしゃる患者さんは腫瘍内科で診ることになっています。」

ステージⅣになると、原発以外の臓器に転移していることが多いです。そのとき、原発担当の内科医は転移先の臓器の癌の治療に対する判断ができず、同じ病院内を「たらい回し」になるという問題が発生します。その問題を解決するために、大分大学医学部附属病院では、腫瘍内科という内科を設け、どの臓器の癌であれ、抗がん剤の処方や放射線による治療に関し、一箇所で判断する体制を整えたとのことです。良いシステムだと思います。

血液検査では、腫瘍マーカーも含めて特に異常は見られませんが、肺癌の場合、腫瘍マーカーがあまり役に立たないので、次回からは腫瘍マーカーは検査項目から外し、画像による検査をきちんとやる方針で経過を見ることとなりました。

受診間隔は2ヶ月(8週間)を希望しましたが、「まずは1ヶ月にして様子を見させて下さい」とおっしゃるので、次回は1ヶ月後となりました。血液検査の結果が出てから診察できるように、基本的に午後に診察するようにしました。

12月27日(火)

血液検査、胸部X線撮影後、腫瘍内科を受診しました。

血液検査に関しては、私の場合、腫瘍マーカーが役に立たないので、今回から検査項目から外しました。クレアチニンキナーゼが427と基準値の上限248よりもかなり高い数値を示していましたが、「12月23日(金)にリレーマラソンに出場し、かなり激しい運動をした」と説明すると納得され、「異常無し」の判定です。胸部X線写真にも問題は見られませんでした。経過良好です。そのため、私の希望を聞き入れてくれて、次回は8週間後となりました。

薬は基本的にすべて院外処方です。大分大学医学部附属病院には「処方箋FAXサービス」というものがあり、「この薬局にこの時間に行きたい。」と言うと、その時間に薬が出来上がるように、処方箋をFAXして、予約を取ってくれるサービスがあります。受付の方に「イレッサは量を置いていない薬局が多いので、この病院の近くでイレッサを28錠以上置いている薬局を探してほしい。」というと、すぐ近くの東野台薬局に予約を入れてくれました。そのあとすぐに5分ぐらい歩いて薬局に向かうと、すぐに会計をして、待たずにお薬を受け取ることができました。とても良いサービスです。

この日はまだ車を持っていなかったので、大分駅まで電車で出て、大分駅からバスで病院に向かいました。利用者が多いためか、15分間隔ぐらいでバスがあり、とても便利です。

2017年2月21日(火)

血液検査と造影剤を用いた上半身のCT検査を実施し、その後、腫瘍内科を受診しました。

診察までに結果が出るように、血液検査は12:00に実施。13:45から上半身のCT検査、14:30から診察です。この病院でのCT検査では、検査前3時間は食事禁止なので、お昼ごはんは抜きです。

診察では、血液検査、上半身のCT検査ともに「異常無し」です。

今度の先生は、上半身のCT検査の画像を時間をかけてじっくり見てくれるので、安心感があります。例えば、「右肺の方ですが、上部に連続性の無い影が有りますね。」確かに、よく見ると、小さな丸い影があります。「でも、以前のCTを見ると、ずっと同じ大きさで写っていますので、問題ないでしょう。用心のため、これから観測していきます。」これまで何度もCTを撮ってきましたが、こんな指摘は初めてです。すなわち、これまでの先生方は見逃してきたことになります。この先生は、2015年8月27日の造影剤を用いたCT検査の際に指摘された肝臓の白い影も、もちろん見逃しませんでした。これに関しては、「先天的に血管が発達しておらず、造影剤が行き渡らなかったためです」と説明しますと、PETなどの結果を確認されて納得された様子でした。

脳のMRIを久しく撮っていないので、次回は脳のMRIを実施することになりました。

2017年4月18日(火)

血液検査と造影剤を用いた脳MRI検査を実施し、その後、腫瘍内科を受診しました。

9:00頃に病院に着くと、駐車場はほぼ満車、血液検査も長蛇の列。皆さん、いったい何時頃来ていらっしゃるのでしょうか、、、

新年度が始まったせいか、どこに行ってもベテランの後ろに「医者の卵」がいます。脳MRIでは、こちらが身動きとれないことを良いことに(?)、医者の卵君が造影剤の注射をしようとしています。体が固定されているので、腕を見ることができません。「ちゃんとやってるかなぁ、、、」と不安を感じた矢先、針を刺した瞬間に、卵くんが「あっ」と叫びました。付き添いのベテランが慌てて、私の上腕に巻いていた結束帯を緩めます。「何があったんだ、、、」こちらの不安をよそに、検査は何事も無かったかのように続行されます。帰宅後、止血用のテープを剥がすと、血がべっとり。恐らく、血が吹き出したか、逆流したか、どちらかでしょう。まぁ、これを教訓に、次の人からは上手にやってほしいものです。

血液検査も脳MRIも異常無しでした。前回のCTと同様に、今度の先生は、MRI検査の画像も時間をかけてじっくり見てくれます。脳の左右のバランスは崩れていないか、腫瘍の可能性がある「白い」塊はないか、造影剤による「薄い影」の形からむくみが見られないか、など、MRI画像を見るポイントを教えてくれながら、一緒に見ていきます。ここでも、医者の卵君が同席していましたが、こういうところを見習って欲しいものです。

運転免許証の写真について

運転免許証の更新の案内が来ました。

幸いイレッサには「脱毛」という副作用はありませんが、一般の抗がん剤を適用していらっしゃる患者さんは、脱毛に悩み、「この状態で運転免許証の写真を撮りたくない」と思っていると思います。

運転免許証やパスポートの写真は、「無帽」という指定があり、医療用帽子をかぶったまま撮影することはできないのです。

でも、ここで疑問が湧きます。

かつらを被った人がかつらを取って写真を撮っているとは聞いたことがない。
かつらは帽子に当たらないのか?
かつらと医療用帽子の違いは何なんだろう?

そこで、私自身が脱毛で悩む患者のふりをして、警視庁江東運転免許試験場免許第二係に電話をして確認してみることにしました。

「運転免許の更新の案内を頂戴したのですが、私はがん患者で、抗がん剤の影響で脱毛しており、医療用の帽子をかぶって写真を撮影してもらいたいのですが、可能でしょうか?」

「いいえ、帽子は取って頂きます。」

「かつらを被った方はそのまま撮られていると思いますが、かつらは帽子には当たらないのですか?」

「いいえ、当たります。でも、見破れなければ、『取って下さい』と言うことは不可能なんです。」

「でも、すぐにかつらだと分かるかつらを被った方もいらっしゃいますよね。その場合は『取って下さい』と言うのですか?」

「時々ふざけてパーティ用のかつらを被って写真撮影に臨む方がいらっしゃいますが、その場合は、『取って下さい』と言っています。」

「そうじゃなくて、普段使いなんだけれどもバレバレの場合は?」

「本当は、『取って下さい』と言うべきなんですが、、、実際は言えませんよね~」

「見逃しているんですか?」

「そうですね~。『取って下さい』とは言えませんよね~。ですから、あなたの場合もかつらをお求めになれば、よろしいかと思います。」

「わざわざかつらなんて買いたくありませんよ。バレバレのかつらと医療用の帽子の違いは何ですか?」

「違いですか、、、(長考) あなたのおっしゃることも分かりますから、写真撮影の時に事情を説明して、『髪の毛が生えたらまた撮り直す』とおっしゃって頂ければ、帽子を着用したまま撮影できると思いますので、そうおっしゃって下さい。」

「それもおかしいですよね。バレバレのかつらの場合は撮り直す必要は無いんでしょう? もう一度繰り返しますが、バレバレのかつらと医療用の帽子の違いは何ですか?」

「う~ん、、、(長考) 違いはありませんね~、、、写真撮影の際に今のようにおっしゃって頂ければ、撮り直し無しでも大丈夫かもしれませんね。うん、大丈夫だと思いますよ。」

最後「思いますよ」という曖昧な回答で終わりましたが、今回の問い合わせで次のことが分かりました。

  • どうやら、担当者は、これまで、このような問い合わせは受けたことが無いようだ。
  • かつらは帽子に当たるが、ふざけて被っていない限りは、『取れ』とは言われない。すなわち、警視庁は有印公文書偽造を黙認している。また世間的にも糾弾されない。(かつらであることが周知のフジテレビとくだねのOも、最近話題の宮城県大衡村村長も、恐らく有印公文書を偽造しているが、世間的にそれに関して糾弾されていない。)
  • ここを突いて、きちんと事情を説明すれば、医療用の帽子をかぶったまま写真を撮影することは可能そうだ。かつ、希望すれば、後日髪の毛が生えたときに撮り直すことも可能である。