つくばマラソン、完走しました！

フルマラソンを走れるまで奇跡的に回復したのも、フルマラソンを完走できたのも、皆さんのお陰です。本当に感謝しています。ありがとうございます。

2年前、肺癌ステージⅣ、余命1～２年と宣告された時には、2度と走ることはあるまい、と思いました。その時、皆さんが、私のイラスト入りのワッペンや缶バッジを作って、その収益で私を金銭的にバックアップしてくれたのみならず、そのワッペンや缶バッジを身に着けて全国のマラソン大会を走って下さっていることを知り、「よし、もう一度フルマラソンを走ってやる」と心に誓いました。このように気持ちが前向きになったこと、そして、実際にジョギングという運動をしたことが、奇跡的な回復につながったと思います。

医者も、「肺癌ステージⅣで、しかも肺の一部を切除した患者が、フルマラソンを走るなんて前例が無い」と驚いています。

2年半ぶりのフルマラソンは過酷でした。

つくばマラソン申し込み当初は、制限時間内完走が目標でしたが、尾瀬合宿以降、調子が上向きとなり、チャレンジングではあるけれども、サブ4を目指して走ることにしました。

サブ4を狙うには、平均キロ5:40で走らなくてはなりません。そこで、折り返しまでは、キロ5:50で行き、折り返し後、キロ5:30まで上げるレース計画を立てました。

ところが、レース計画通りのペースで走れません。特に、対面通行で、一緒に出場している皆さんとすれ違う区間では、楽しくてついついペースが上がり、知らず知らずにキロ5:30まで上がってしまいました。

折り返して、少しペースを落とすか、あるいは、キロ5:30のままでいけば良かったのですが、そこで更にペースを上げてしまいました。これが良くなかったです。

25km頃から足が思うように動かなくなってきました。ここからは精神力で粘るしかありません。自らを叱咤激励しながら何とかペースを維持します。

29kmのエイドのお汁粉を飲むと復活して、また足が動くようになりました。しかし残念ながら長続きしません。足が動かず、ちょっとの上り坂もきつくなってきます。あぁ、毎エイドにお汁粉があったらなぁ、と思います。

一人で走っていたら、恐らく歩いていたと思います。しかし、ハイバリー君とサブちゃんときょんこがずっと並走して、声をかけ続けてくれたので、歩くことはありませんでした。感謝です。

しかし、神様はすんなりとは終わらせてくれません。あと1.5kmというところで、足がつりそうになってしまいました。はじめは右足、そして、左足も。足に力を入れると、ビクビクっと痙攣します。ここで走れなくなってリタイアなんてあり得ません。「なんでここまできて、、、あと少し待ってよ」と天を怨みます。

つらないように、つらないように、慎重に歩を進めます。ゴール手前で、travel-dbの仲間がいるのが見えます。本当は、ハイタッチでもしたいところですが、違う動きをするとつりそうだったのと、もういっぱいいっぱいだったので、あまりリアクションできませんでした。ごめんなさい。

そして、ゴール。サブちゃんに促されて、サングラスを外して、きょんこと手をつないで、バンザイでゴールしました。正直、うれしくて、泣きそうでした。

ずっと並走してくれたハイバリー君、サブちゃん、きょんこ、沿道で応援して下さった皆さん、一緒に走ってくれた皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。