ロンと走ろう

今後の予定

自己ベスト

会津磐梯山ウルトラ

去年67キロリタイアの雪辱を果したく再度挑戦

今回はスタートゴール地点のカメリーナに前日から車中泊

慣れない車中泊に加え1年ぶりのウルトラ挑戦の興奮と不安で寝付かれず

うとうとしていた3時頃大会スタッフの車の音で目が覚める。

少しは寝たのかな?寝てないのかな?

5時スタートに準備万端で臨もうと起きだしトイレを済ませスタートを待つ、

昨年は混雑した第1エイドでトイレ並びでそれまで併走して走ったライバルY女史と離れ、追いつこうと坂道も無理して走り膝を痛め下り坂も

走れなくなり67キロでリタイア

トラベルの仲間が100キロ、160キロ、200キロ、500キロのウルトラやトレイルをゴールしてるので僕も今年は必ずゴールするぞと強い気持ち臨む。

フルマラソンで歩いてしまうのは罪悪感、敗北感を感じてしまうがウルトラでは、まして今回の坂道の多いコース、歩くのは時間内にゴールすればいいウルトラならの一つの作戦、ゴールする戦略と考え、走れば走れるけど上り坂は無理して走らない、そして膝が痛くならなければ走れるだろう下り坂で時間、距離を稼ぐ、今回はライバルY女史とは併走せず(今の僕の走力ではついて走れないし)、自分のペース、歩きたいときに歩き走れるときに走り後半までスタミナ温存で走ろうと、

途中途中練習パートナーの一三君や知り合いラン友がボラでコース上で応援してくれるのも心強いし、40キロ通過タイムは今年2月のいわきサンシャインマラソンのゴールタイムとほぼ同じ、いける!今回は夜8時30分までの歓喜のゴールシーンを思い浮かべ好調に走る。

ここ数年で10キロやハーフ、フルでのタイムの落ち込みが激しい、

悲しいかなこれが老いなのかと思っているが100キロ走れれば、このウルトラでゴール出来れば、まだ10キロでもハーフでも数年前の自分のタイムに少しは戻れるのでは、

40キロ過ぎ上り坂が延々と続くゴールドライン地点、罪悪感感じず気持ち良く歩く、これでいいのだ!足を温存下り坂で走るぞ、走れるぞと

、高地なのに快晴で上半身は暑さで流れる汗が目に入る、それと真逆に歩く事でフクロハギが冷えて筋肉が強張ってるのを感じる。

去年痛めた膝も今年は痛くないし、今年は行けそうな気がする。さっ~~ここからは下り坂だ走るぞ~~と、

あれ~~足が動かない!フクロハギを手で触ってみると冷たい、上半身は暑くって汗だくなのに、ハムも冷たい、歩いてて冷えたのかな?

走りだせば暖かくなるだろう~~、フルやハーフでは足を冷やすために給水所で足に水をかけるだろう、温存とは上手く云ったもんだ、

でも歩いてるのに冷える?無理して走ろうとする氷の足が壊れるような感覚になる。痛い!、幸い芍薬甘草湯を飲んでいるので脚攣りはまだ出てない。

60キロ地点第2関門までほぼ下り坂、去年は走ろうとすると膝が痛くなっていたが、今年は膝は全く痛くない。下り坂で走りたい!

でも走ろうとすると前途の痛みがでる。

去年も歩いた所を今年も走れず歩く事になってしまった。

第2関門手前4キロ地点に地元ラン友が給水のボランティアをしていた。

親子ほどの年齢差はあるけど、フルマラソンの距離を年間100回走る彼の事は呆れるけど尊敬もしている。彼に「走るのが嫌になる程足が痛い」と泣き言をいう。ゆっくり歩いても関門は間に合いそうだから

歩きながら治るかもしれないし、の励ましを受け歩き関門を目指すが

なにかおかしい、真っ直ぐ歩いていてるつもりでも斜め歩きになっている酔い人のようにフラフラ歩きになっている。左側走行で後ろからくる車が対向車を避けようと自分のすぐ側を通って行く、反対側は低いガードレースで下は崖になっている。

去年も同じことを考えたな~高齢者ウルトラランナー崖から落ち死亡

いかんいかんちょっと遠回りになってもガードレールを真っ直ぐ歩こう。でも意識しても斜め歩きになっている。その頃から手足のしびれがでてきた。手先を見ると手がむくんでドラえもんの手になってる。

芍薬甘草湯の飲みすぎ?それまで脚の攣る前にと3包飲んで更に給水ボトルに溶かして給水する度に飲んでいる。

今考えると寝不足から熱中症になっていたのかも知れない。

第2関門14:30分だったが13時45分頃到着、去年もここでリタイアを考えたが、軽い昼食を摂ったら元気が出て第3関門を目指そうと歩き出したのを想い出し、今年も軽い食事をすればまた歩ける、走れるかもと

坂道を歩いていた時知り合ったランナーと話をしたら、彼女はここでリタイアするという。去年はこの大会65キロを完走したが、第3関門まで

トイレ、エイド休憩をひいてキロ7分30秒で走らないと第3エイドにたどり着けないという、14時にここでリタイアしたランナーを乗せバスが出るよ、あと3分しかないけどリタイアしませんか?と

去年足を引きつりながら歩いてランナーを一緒にリタイアする、と口説き落としたように、今年は彼女に口説き落とされてしまった。

10キロやハーフは速く走らないといけないし、フルで歩くのは罪悪感を感じるし、ほぼ大会参加はウルトラだけになってしまったという彼女に今のライバルY女史を重ね合わせバスの中で話をすると、東京に住んでいるけど出身は南相馬だという。ライバルと年恰好も同じくらいだし

走る前に絶対ゴールする。乗り物には乗らない。もし関門に引っかかってしまっても歩いてゴール地点を目指す。というライバルY女史との約束もなんか許されたような気がした。

 

バスでゴール地点でもある駐車場に着くと頭が痛い!車のエンジンをかけエアコンを入れベッド状態になっている車中で横に寝てライバル女史を待つ。

100キロ(今年はがけ崩れの影響でコースが若干変わり105キロ、そのため去年20時ゴール制限が今年は20時30分)走り終えて自宅までその日のうちに帰宅することは困難だと思い2日連続の車中泊を覚悟予定していたがどうしよう、家に帰りたい、幸い寝たおかげで頭痛は治まったようだ、時間は19時30分、まだゴールしてない彼女を待つのは最低限の礼儀なのは知ってるけど、一三君もラン友のHさんもいるし、僕の泣き言を彼女にいうより、なにせ彼女の嬉々とした彼女のゴールシーンを見るのは嫌だなと、メールを送り帰宅に向かう。

すると車に乗って100mも走らないうちにゴールに向かう彼女に会う。詳しく話する事もなく家路に

 

Y女史と走る機会はウルトラ以外ないのに、もうウルトラは僕には走れない、走る資格さえないと、あの絶望的な痛みからウルトラは走らないと決意したのに、今朝起きた時の足の痛みいや身体全身の痛みと倦怠感がなぜか心地いい、

もし彼女に「kenさん3度目の正直、来年は必ずゴールしましょうね」と誘われたら… 蛇に睨まれたカエル状態で うん って返事してしまうだろうな

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