新潟に帰省途中、越後湯沢で下車、大峰山に登った。
越後湯沢からロープウェーが上がっている湯沢高原にある山、といった方がわかりがいいかもしれない。
連休前の1週間、ロープウェーは点検休止で、それを知ったからこその山登りでもある。
登路と降路は、昭和9年に整備された百観音巡礼道である、ということをつい最近知り、それも登ろうと思った大きな動機の一つ。
越後湯沢駅から1㎞先で山に取りつくが、ひたすら尾根の直登が続き、ジグザグに道を付ける、とかいう発想はそもそもない感じ。
前回、浦佐から登った高山という山も道の付け方は全く同じだった。
これがこの地方のスタンダードなのか、とある意味納得したというか諦めて、急登をしのいだ。
百観音巡礼道というだけあって、登りは西国33観音、下りは秩父西国34観音が50mおきくらいに次々現れる。
こんなに重たい石像と台座の石を山の上まで運び上げるパワーがあったら、歩きやすい道を作ったら、とも思うが、厳しい道をあえぎあえぎ登って次々に観音様が現れる、というシチュエーションが宗教的には至って修験道にかなっているのだろうな、と納得。
登路の上4割と降路の下3割はスキー場になっていて、必ずしも往時の面影が全部残っているわけではなかったが、昔の宗教的山登りの一端をうかがい知ることができて、きわめて有意義だった。