きょんこの、お気に召すまま・・・

きょんこ

性別
年齢45歳
身長163.0cm

視覚障害ランナーの伴走と出会ったことで2005年から走りだし、06年荒川で初フル。

長期目標:
美味しく楽しく呑んで食べて、
故障なくずっと走り続けること!

短期目標:
3時間15分を切って、国際レースの資格取得! は2011年2月、無事達成できたので、次は・・・
国際レースに出場して完走。願わくば、自己ベスト更新!

兼業主婦歴も今年で15年目。「駆けるx書ける」のランニング・ライター!?

今後の予定

自己ベスト

<追記あり> 記憶にはしっかり残ったぞ~、だった日

☆116th Boston Marathon/3:44:39(net):

ボストンマラソン出走。予報通り、気温30度の中、3時間44分39秒(ネット)でゴール。暑いのは寒いより好きな私だけど、さすがに冬が終わったばかりで暑さ慣れしていない身体にはきつかった~。

でも、コース上は、「アメリカっぽい♪」こといっぱいで、苦しかったけど楽しかったです。詳細はのちほど。これから、アフターレースパーティに行ってきます!

3時間44分39秒(ネット)

3時間48分57秒(グロス)

1時間45分21秒(ハーフ)

総合5376位/21554人(完走)

女子1119位/6524人

45-49歳72位/506人

==<以下4/21追記分>===========

☆ボストンプレイバック:書きたいこと、いっぱいありすぎ。思いきりかいつまんでも、これだけの長文。本当に長い一日だった・・・。

■APRIL 15: Pre-Race Party

大会公式前夜祭にハリーと二人で参加。会場のボストン市庁舎ホールの入り口で容器をもらって入場すると、ドリンク類(水、炭酸ジュース、アイスティ・・・)と、フード類(野菜サラダ、パスタサラダ、パスタ2種)が食べ飲み放題。なんと地ビールまで(スポンサー)! 明日がレースじゃなかったら、美味しくいただくのだけど、さすがに・・・。

同じテーブルに座り合ったおじいさんが、昔私が留学していた大学と同じ町の超秀才大学の出身だったりして、お互いに嬉しいビックリ。しばしおしゃべりを楽しみ、パスタはおかわりもして、さらに帰りには出口でスイーツ詰め合わせなどおみやげまでついて盛りだくさん。これでカーボはばっちり!?

■APRIL 16: Marathon Monday

ワンウェイコースのため、スタート地点までは大会手配のバスに乗車。フリーウエイも使いながら約70分。「42kmって長いな~」とため息・・・。

スタート時間までは、芝生の公園、Athletes' Villageで待機。仮設トイレがずら~、無料配布品も水、コーヒー、スポドリから、ベーグル、バナナ、エネルギーバーなど各種がずら~。朝ごはん食べてこなくても、大丈夫かも。そして、選手の荷物をゴールまで届けてくれるバスもずら~っと。アメリカの町でよく見かける、黄色のSchool Busが、選手と荷物の輸送に大活躍。

Athletes' Villegeからスタート地点までは約800m。テクテク歩いてたら、後ろの男性二人組から、"Garmin?" "Cool!" なんて、コソコソ声が聞こえてきた。たぶん、dbのイエローTシャツのイラスト"Locating Satellites..."に反応してくれたんだと思う♪

▼Start~10km: GO RUNNERS!

スタートはゼッケン順に8000人ずつ3つのグループに分かれ、ウエーブスタート。各ウエーブがさらに番号順に9列に分けられ、それぞれ係員がいるので横入りは不可。私は第1ウエーブの第7列目。女性もちらほら。ガーミン族も多数!

この時点で太陽がすでに元気いっぱいで、明るいボランティアたちが、「今日は暑いから気をつけてね。何かあったら私に電話して。救急車よりも早く飛んでいってあげるから」なんて、私たち選手を和ませ、励ましてくれる。「いいな~」

先頭からどれくらい離れているのか、前方の様子は全く分からないまま、気づいたら、アメリカ国歌が流れだした。一緒に歌ってる人もいっぱい。ほどなくして"One minutes to go"のアナウンスが聞こえ、しばらくすると、集団が動き出す。「これって、スタート!?」

それでも、走りだす人はほとんどいない。ボストンでは「ネットタイムが正式タイム」だから。私も周りにならって歩く。4分ほどで、正真正銘のスタートラインに到着。改めてガーミンをオン。さあ、ボストンマラソンのスタート!

最初の10㎞は下り基調。うまく流れにのって、でも足は使いすぎないようにと心がけつつ、進む。道の両サイドから声援が押し寄せる。道幅といい、声援といい、ちょうど青梅のスタートのような感じ。気持ちいい~。けど、意外に小刻みなアップダウンが続くのでペース維持が難しい。

途中、後方の男性が追い越し際に、"I like your T-short"と声をかけてくれて、しばしおしゃべり。彼もGarmin族さんで、背中のデザインを気に入ってくれたのだ。"My husband designed this. We're selling Garmin in Japan"などと、しばらくおしゃべりして、"Have Fun!"っとエールを送りあってお別れ。彼はあっという間に前方へと消えてしまった。

まだ序盤の余裕からか、この区間ではもう一人、"Are you Japanese?"と男性から声をかけられる。彼はフィリピン人のErickくん。サブスリーを狙ってボストンに来たけど、あまりの暑さに、"Today is not the day・・・"と諦めモード。私が、"It's just started. Go for it!"と励ますと、"Maybe next year"と苦笑いの彼。しばらく並走したけど、いつの間にか消えてしまった。「サブスリー、がんばれ~」

日差しも強まってきて、気温もぐんぐん上昇、普段はあまり汗をかかない私の顔にも滝汗が流れる。水分とミネラル補給のため、1マイル(1.6km)ごとのエイドでは、意識してスポドリ(ゲータレード)を摂るように心がける。これが悲劇をうむとはつゆ知らず・・・。

▼10~20㎞: YOU CAN DO IT!

このレース中、最もきつかった10㎞がこの区間。足でも呼吸でもなく、「気持ち悪さ&吐き気」に襲われ、「完走できる??」という不安にも襲われる。「昨日、パスタパーティで食べ過ぎた?」「朝ごはん、多過ぎ?」いろいろ考えたけど、原因はおそらく給水で懸命に摂っていたゲータレード。6マイルのエイドで摂ったら、あまりのまずさに飲みこめず、見るのもイヤになり、そこからの給水はウォーター中心に切り替え。

でも、気持ち悪さはすぐにはおさまらず、いつもはパワージェルを摂りだすタイミングだけど、とてもそんな気になれない。ここでエネルギー補給できなかったのは痛いけど、背に腹は代えられず。コース中、唯一、平坦なところが数キロある区間なのに全然気持ちよく走れず、大きくペースダウン。

ただ、途中、やや大きな町を通過したとき、応援が倍増してテンションアップ。庭からホースを引いて簡易シャワーで冷やそうとしてくれたり、オレンジや氷、アイスキャンディーなど私設エイドもたくさん! なんとか気持ちをつないで走り続ける。

▼20km~30km: YOU'RE AWESOME!

この10㎞は吐き気も弱まり、完走に向けて兆しが見えた区間。足はまだ動き、ペースがペースだから心肺もまだ平気。さらに追い風は、「アメリカンな応援」! 20㎞辺りから声援が、「黄色」に変化。それもそのはず、ヒラリー・クリントン女史の母校でもある名門女子大、Wellesley Collegeの学生さんが、手に手に"Kiss Me!"の手書きボードを持って沿道にずら~っと並び、大声援を送ってくれてるのだ。中には、"I won't tell your wife!"なんてのもあって、実際、足を停めてハグしたりキスしてる選手も多数! 「アメリカだわ~」と、女性の私でもニンマリしてしまう。

女子大生からエネルギーを十分補給して、いよいよ25㎞過ぎからはボストン一の難所に突入。約10㎞間に3つの坂を上り下りし、最後4つ目にいわゆる「心臓破りの丘」が待ち受けている。幸いゲータレードの摂取を控えたおかげで吐き気は消えていたので、べスパを摂って気合いを入れ直し、坂に立ち向かう。1つ目の坂を上り切ったところで、横にいた男子グループから、"Number 1、 done"とかなんとか聞こえてくる。「みんな、指折り数えて戦ってるのね~」と思ったら、親近感。「私も、あと3つがんばるぞ~」と元気が出る。

▼30㎞~40㎞: WAY TO GO!

しばらく走って2つ目、3つ目を無事通過。けっこう小刻みにアップダウンが続くので分かりづらかったけど、ふと気づくと、"Heart Break Hill"の文字が道路上や街路樹などに書かれていて、「これが噂の心臓破りの丘かぁ・・・」と、感慨深い気持ちになる。

「ここさえ乗り切れば、完走できる」と気持ちもアップ。周りではすでに歩いている人も多かったけど、「絶対歩くまい」と懸命に腕を振って走り続ける。そんな私に、応援の温かいこと♪ 私のゼッケン番号を読み上げてくれる人もいたりして、途中でへたっても、絶対に歩けないな(^^;) 

ようやく丘を上り切ると、そこからはジェットコースーターのように一気に下る。声援が一段と大きくなったのは、沿道にBoston Collegeの学生さんが待ちうけていたから。共学校なので今度は男子もたっくさんで、みな「ハイファイブ」を期待して右手を大きく伸ばし、のども枯れんばかりに大声援。イエローがスクールカラーなのか、ほとんどが黄色いTシャツを着ている。何人かが私のdbシャツに反応して、「イエロー、イエロー」って呼びかけてくれて、テンション&ペースも自然とアップ~。

ゴールまであと7㎞じゃ、ラストスパートにはまだ早すぎるけど、もう止められない。「いけるとこまでいっちゃえ~」と、ある意味、暴走。案の定、38㎞過ぎで脚にきてしまう。でも、コースはすでにボストン市街地に入り、沿道の応援はますますヒートアップ。もう気持ちだけは止まらない。時折、現れる小さな上りも気合いでやり過ごす。

▼40km~Goal: KEEP ON MOVING!

もう沿道の応援は最高潮。歩いている人が増えていて、私が蛇行しながら追い抜こうとするたびに、声援が後押ししてくれる。苦しくても、この声援は裏切れない(^^;) とにかく、足を動かし続ける。

"1mile to go!"の看板を過ぎてから、もう応援がなんだかわからないくらいスゴイ! ラスト400mは目抜き通りをゴールまで一直線。身体はきつかったけど、目の前に数人いた女子選手をとらえることをモチベーションに、残りの力を振り絞ってラストスパート。特設スタンドから降ってくる声援のシャワーを、「全部、私への声だわ」と勝手にありがたく思いながら、サングラスをとって万歳ゴール。やった~。

▼After Goal: ARE YOU OK?

ゴールに一礼して、ウォーターをもらい、バナナをもらい、メダルをもらい、その他、なんだかんだとお土産をもらう。あまりにヘトヘトで、下を向きながらトボトボ歩いていたら、何人もの係員から"Are you OK?"と声をかけられた。たしかに、倒れてる人、担架や車いすで運ばれてる人がそこここに。

私の場合は"Just exhausted"だったので、のんびり歩いて、荷物を預けSchool Busを目指す。無事、自分の荷物を受け取ったところで、なんとあの、フィリピンから来たErick君と感激の再会。"We made it through"と互いの頑張りを讃えあい、"See you next year!"とお別れ。

荷物からカメラを取り出し、ゴール後の様子を撮影。せっかくだから、自分の姿も撮っておこうと、一人たたずんでいる男性にお願いしてみた。快く応じてくれたけど、彼はお友だちを待ちながら実はご機嫌斜めで、"It's dangerous"と何度もつぶやいていた。たしかにこの気温の中、フルマラソンは危険だったよね。"Anyway, we survived" と声をかけて別れる。

そんなこんなで、しばらくウロウロしてから、ハリーとkazooさんと約束した待ち合わせポイントに向かう。二人は第2ウェーブなのでスタート時間が私より20分遅い。「どれくらいで帰ってくるかな~」

道端にスポットを見つけ、ストレッチ。水は飲めたけど、食欲は全くなし。けど、ゴール後にもらったお土産パックの中にポテトチップスを見つけると、「!」。袋に残ったお塩までなめるようにして、あっという間に完食。こんなに身体が塩けを欲するなんて、初めてかも・・・。

ちょっとホッとして、そこから待つこと約30分。人混みの中にdbイエローを発見! ジャパンブルーのkazooさんが先だと思っていたけど、ハリーが先だった。「おかえり~」。顔も身体も塩だらけ、元もとペラペラの身体がより一層ペランペランになっていたけど、なんとか無事のよう。よかった♪二人で道端に座り込み、バナナ食べたり写真撮ったりレースを振り返ったりしながら、互いの無事完走をささやかにお祝い。

「kazooさんももうすぐ来るよね?」と私。「いや、実は10㎞過ぎに追い抜いたら、『気持ち悪い』って辛そうだった」とハリー。「えっ!? でも、kazooさんなら少し休めば復活して、きっとまた走り出してるんじゃない?」と私。

そこからモンモンとしたまま、小一時間待ったけれど、kazooさんの姿は一向に見えず。すでにスタートから5時間以上が経過していたので、ホテルに戻って大会ウェブサイトで情報収集することに決め、腰をあげる。

「きっと、大丈夫だよね?」「残り30㎞を全部歩いても、制限時間内には帰って来るよね?」 ホテルまで約1㎞の道のりを急ぐ。このとき、「新たな長いレース」が始まったことを、二人はまだ知る由もなかった・・・。

To be continued・・・

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つづきはまた後日・・・。

コメント

30㎞くらいだったと思う。左腕のガー君を指さしてアピール。表情は元気そうだけど、汗のかき具合がスゴイ・・・。

30㎞くらいだったと思う。左腕のガー君を指さしてアピール。表情は元気そうだけど、汗のかき具合がスゴイ・・・。