ファイト―!イッパァーツ!天空界道 探検
伊勢市の南には市の1/3を占める神宮林がある。伊勢市、南伊勢町、志摩市にまたがる広大な山の尾根が凡そ境界線となっている。この山域は原生林の未開地だ。この尾根伝いに歩く全長三十数キロのコースを、人は天空界道と呼んでいるそうだ。
今日はその入り口部分、鼓ケ岳~前山~鷲嶺(約5km)を友人Kと探検することにした。(^_^)
基本的には国土地理院の地図に載っている破線のルートを通っていく予定だった。登り口は年末に通ったひもろぎの里から登るルートだ。ただ、その時は鼓ケ岳の直前で破線ルートからずれてしまったので、それを外れずに行くことにした。外れた部分は地図では谷を登って行くルートになっている。
しかし、これがつまずきの始まり。(;_;) 谷道はガレ石が溜まっていて歩くだけで、石が崩れてくる。(2km付近) 谷を諦めて尾根に登るときも足元がゆるくて、3点支持で登らないといけないくらいの急斜面だ。途中、足元が崩れて危うく滑落するところだった。
運よく細い根に手がかかり事なきを得たが、まさに「ファイト―!イッパァーツ!」の世界だった。(^_^;)
その後しばらくは順調に進めたが、4kmすぎに地図にもない新しい林道(未舗装)に降りてしまった。この時点でXperiaの山旅ロガーはGPSを見失っており、ランダムな軌跡を描くのみ、全く役に立たない!(;_;)
ここで昼食もかねて小休止、その後の作戦を練った結果、しばらく林道を進んでみてダメなら、前山は諦めて、その林道で降りることにした。
前山方面に歩き出すがやはり予想通り、行き止まりになっていたので、帰ることにした。
帰りは綺麗に整備された林道をひたすら降るだけだ。今日の反省をしながら降っている時、再度トラブル発生!
谷の方から怪しげな(叫び声のような)人の声が聞こえる。遭難して助けを求めているにしては元気な声だ。よく見るとオレンジ色の上着を着た人が見えたが、かかわるとややこしそうな気配がしたのでやり過ごして先を急いだ。
さらに数分降ると軽トラックが止まっているのが見えた。その人もオレンジ色の上着を着ている。棒のようなものが見えた。よく見ると鉄砲を持っていじゃないか!やべ!猟師だ!
有害鳥獣捕獲みたいな表示を付けていた。行政に依頼された駆除と称して狩猟しているようだ。向こうも驚いていたが、神宮林に許可無く入ってきてはいかんと怒られた。
無線で人が通ることを伝えてもらってそこをやり過ごした。後でググってみると狩猟期間の真っ最中だった。(^_^;) 冬は藪が少なくなって歩きやすいと思っていたが、今後は気を付けないといけない。
ということで前山~鷲嶺 探検は敢無く失敗だった。(;_;)