アプローチの悪い蛭ヶ岳のベース、東野へのバス便が、自宅から始発に乗れば一つだけあるのを発見。

本来は、1泊2日の縦走路ながら、20キロちょっとなので、トレラン的手法ならば十分日帰り可能とふんで、早速実行に移す。

朝8時半、東野のバス停で降りたのは、自分を含めて2人だけ。

いかにこっち側から丹沢を目指す人が少ないかがわかる。

マイカーの人はちらほらいたので、登り出したら10数人くらいは追い越したが、それでも表丹沢とはまったく人の密度が違う。

稜線までの厳しい登りをやり過ごした後は、たんたんとした平坦路で、樹林帯の様子も極めて美しく、これが同じ丹沢か、と驚く。

ブナ林の新緑、遠くには富士山と南アルプスの真っ白な峰々の展望、人は少なく、道は走るに適した緩斜面の土の道、と何拍子も揃った道を楽しめた。

ところが、蛭ヶ岳から先は、だんだん人が増え、道も岩の急坂が多く、特に塔ノ岳から大倉尾根はこんなにいるのか、というくらいに人が多くなって、トレラン的には極めてストレスフル。

それでも構わずどんどん追い抜いて、3時前には大倉に帰着。

4時くらいに着ければ、と思っていたが、ずいぶん早く着いた。

快適なトレランをするには、多少のアプローチの不便は覚悟しても、有名な場所を避けるのが一番、と思った。