ロンと走ろう

今後の予定

自己ベスト

第13回いわて銀河100Kチャンレンジ

初のウルトラ100Kチャンレンジ、マイナス思考なのか?友人には「絶対14時間制限時間内に完走してみせる」、と言っていたが内心無理だろう~なという気持ちが80%近くありました。ライバルの甘い誘惑についポチッとエントリーしてしまい、更に今年の年賀には、

『100Kウルトラ走ります。』なんて書いたことを後悔しつも、とにかく今走れる距離がどのくらいなのか?

いつも限界だと思って走っていたが、本当の限界はどこなんだろう、最後は「まっ走れるとこまで走ればいいさ」と少し開き直り臨みました。

 

前夜祭で飲んだビール、寝る頃8時に逆に酔いが醒め、ほぼ一睡もできず、2時ホテルを出てスタート会場へ移動。

 

スタート会場では、僕たち福島組(hataboさん、かずくん、ライバルYてぃ、私)さらに東京からのびちゃん、ビリ、JIFU夫妻、仙台の高倉健さんこととのさん、と会い健闘を誓い合ってスタート。

スタート直後からお腹に違和感あり、実は写真を撮りながらウルトラを走る人たちを真似て、僕もとベルト型スマホ入れをして走りました。

慣れないことはやるもんじゃなくって、走り始めからそれで圧迫されたのか、お腹にガスが溜り、それだけならいいいのに、おならをしようとすると、○○○が出そうでお腹に力が入らない。混んでいるトイレが気になり我慢するも段々我慢することも限界になり12K過ぎた所で約20分待ちのトイレへ、ところが待ちに待ったトイレなのに、いざしようとするとおならは出るが、○○○が出そうで出ない。少しだけだし、その原因になっただろうベルトを外し肩に掛けて走る。

その後も一緒に走るライバルに悪いと思いながら、ブー、フー、ウー(まっ僕のおならはシャネルの5番に近い良い匂いがするので安心だが…)

そしてトイレ通いはエイドでの定番に、本当に一緒に走って一緒にゴールしようと言ったライバルに大迷惑をかけこのままでは途中の制限時間ひっかかってしまうかもと、僕のガーミンを彼女に渡そうとしたり、

(実は二人ともガーミンは225、多分100K14時間はバッテリーが持たないだろうと、僕が前半、彼女は後半を受け持ち、だから僕のガーミンを渡せば僕の記録はなくっても…その時点での希望的DNFは50%)

 

しかしゴール後の打ち上げで僕だけが完走できず、泣き崩れている姿を思い浮かべた彼女は頑なにガーミンの受け取りを拒否し続けた。

こうなったら男の意地何が何で80Kmまで走ってやる!、あとはどうにかなるだろう~と彼女の後ろを痛いアキレス腱、それをかばい痛い右膝痛を途中サービスでやっていた女子大生にストレッチ(正直に言おう実は彼女のストレッチはあまり効果がなかったが、柔らかいその細指で触られた我が痛みの足は、その痛さを忘れさせるには十分威力があったのだ)

 

そうこうしてる間に前方に黄色のトラベルシャツが

あっ!のびちゃん、JIFUちゃんだ、遥か前を走ってると思った伝説ののびちゃんだ、80K地点の下り坂を利してお先に…っと、不思議なもんでその時は痛みをあまりかんじなかった。残り15K

 

苦しかった!歩いても14時間内にはゴールできそう!と歩き出すと、前を颯爽と走るライバルが

「kenさん12時間台を目指しましょうよ!」と恐ろしい言葉を投げかけてきた。

彼女の後ろを痛い右足を引きずりながら歩いていると、振り向きざまに冷酷な眼差しで、

「もう少し走りましょうか」と

 

どうにか彼女の眼を盗み歩く、振り返ろうとすると、

ちょこちょこと走り、また彼女が前を向いて走り出すと歩く

「だるまさんがころんだ!」逆バージョンでしのぎ、

ゴール前の700mそして300mの激坂は、「ゴール前300mだけは走るからお代官様お許しを」と泣きすがると、冷酷な彼女にも慈悲の心があったのか、

歩く事を許され、最後は手を引かれゴールへ

記録 13時間15分08秒

初ウルトラ100K挑戦で完走できたのは、日頃の私の行いに神がくれたベストな気象条件

 

なんか完走したけど、ライバルのあの冷酷さあふれる優しさがなかったら完走(歩)出来なかった。

「仲間の力」と」いうランシャツで参加してるランナーがいたが、本当にその通りだと思った。

参加者全員が同じ苦しみ楽しみを共有し、わかち合える。

走ってる途中、何度か躁鬱状態になった。

走ってる喜びから躁になり、歌など歌い、逆に苦しくってライバルと喋るのも苦しい時は、鬱状態に、

ライバルには、kenさんは「後ろから車が来ます」って大声をだしてから元気に走れるようになったよね、

と言われたのもそして黄色のトラベルシャツを見つけた時も…

メンタルが弱いのは百も承知、でも仲間がいたから、そしてライバルの存在がウルトラ完走に導いてくれたのは間違いない。

 

一緒に走ってくれたラン友さんありがとう!感謝してます。

そしてライバルさん足をひっぱってしまってごめんね、僕なんかと走らなければあと1時間以上速く走れたよ、成長期は終わってる筈なのに、ベストを更新しづけてる姿かっこいいよ、ウルトラでは完敗です。

でもフルではまだ僕にもチャンスがあると思ってます。負けね!

本当に感謝してるよ、

今の段階で来年も走る?と聞かれたら、

我が家の家庭事情次第だが、1度経験したことで少しだけウルトラ完走のコツみたいなものがわかったので、

走りたい。

走り終えたら何か感じるものがあるかなと思ったけど、今は何もなくあの楽しかった100K苦しかった100Kの余韻に浸っていたい。

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