UTMB④
◆たぶんsaint gervais
~たぶんLes conta retou
よくは覚えていないのだが、登り基調の
シングルトラックを進んで、ちょいと
下がったところがles contamines
だったかな?
ここも大きなエイドでした。
比較的大きな町であり、到着したのが
ほぼ真夜中だったにもかかわらず、
たくさんの声援を受けることができました。
UTMBに対する各市町村とそこに住む
みなさんの認知度というのは素晴らしく、
この先どこに行っても、何時でもそこかしこに
人がおり、どのランナー問わず暖かな声援を
送ってくれます。
カフェやバーから大きな声で励ましてくれる人
あり、渋滞中の車からはクラクションでの声援、
中高生くらいの兄ちゃんたちが変?なリズムで
応援してくれたり、まさに老若男女だれも
かれも(のように思えるほど)が
ランナーに温かく接してくれていました。
たしか、このエイドを過ぎたあたりで、
急登がはじまります。
UTMB2011で鏑木、横山、ヤマケン
各トップランナーが駆け上がっていった
場所かと思われます。
しかし、こんな坂、30Kも走ってきた後で、
駆け上れるわけないです(;^_^A 。
岩の上を通るため足場は悪く、登りはきつい。
直登だったりするので、はるか先(上)まで、
登りが続くことが容易に視認することができ、
心折られます(T_T)。
やはり登りはバンバン抜かれ、平坦なところで
少し抜くを繰り返し、だんだんと高度を
上げていきます。
標高が高くなるにつれて、気温も
下がっていきます。
周りに高い木がなくなり、見通しが良くなった
ところで雪が降り始めます。
ヘッドライトが、はるか遠くの上空に
伸びていくのが見えます。
あそこまで行かなきゃならないの?マジ?
途中、La balmeのエイドで暖かい塩スープ
(底にパスタが少し沈んでいる)をいただき、
少し温まり、さらに上を目指します。
雪は降り続いており、風に吹きさらされて
体感温度は低下の一途!
静岡では体験できない寒さです。気温は低く、
冷気はバンバン感じますが、
ファイントラックのおかげか、体幹を冷やすと
いうことはなく、身震いすることは
ありません。ただ指なし手袋をしていたので、
手の感覚が全くない(T□T)。
細かな作業が一切できなくなり、
このままだったら凍傷?怖い‥早よ
下がらなければ。
しばらくして、山頂を迎え下りに突入。
2度ほどロープに脚が引っ掛かり、?。
おかしいなと思いながら、100mほど下ったら、
前方のランナーに異変が。
どうやら集団でミスコースしたみたいです。
そこからショートカットして正規ルートへ。
前についていくだけじゃだめだと、
この辺りからマークを確認しながら
走りました。途中から樹林帯に入り、
標高も下がってきて、どうにか一安心。
下りきったところで、しばらく平坦なトレイルへ。
平坦なところだけはイーブン。
なんとか頑張って走ります。
ただ、このあたりか、その前くらいか、
おなかの調子が‥。
Les conta retourに到着
◆たぶんLes conta retou
~les houches retour
ここで1回目のトイレタイム。
(1回目、というからには‥)
大きいエイドだったので、まあ公衆トイレもあり、無事通過。
ハイドレに入れる水は設置されていた水道で。
バナナ2,3きれを口に押し込み早々に出発。
走っている間は寒さは感じないが、エイド等で
運動を止めると途端に寒さを感じる。
ついでに指も、もう限界!
出国直前に買い揃えた防水グローブを
はめます。
これが‥なんとも暖かい。
幸せを感じた瞬間でした。
ここらは真夜中ということもあり、記憶混濁。
高低表では登っておりて、la vilietteに到着。
ちなみにエイドでは人が多く、遠くからでも
その気配が伝わります。特に、
カウベルの音が、その存在を
知らせてくれて、僕たちランナーを元気づけて
くれます。
一人で真っ暗な樹林帯をひた走る。すると
カウベルの音が♪あ~エイドまでもう少し~♪
と走ってみるが、エイドの明かりは見えず‥。
ん?暗闇からカウベルが‥そしてモ~。
本物の牛でした。まぎらわしいわっ!
la vilietteから再びえげつない登りが。
ここの登りは参りました。いつ果てるとも
しれない急登。そしてたまに直登。
これまで脚のダメージだけは回避しつつ
やってきまいたが、
ここはかなりのエネルギーを消費した感覚。
ついでにおなかPP第2波が訪れており、
力はいらず。
ようやく登ってエイドでトイレの有無を
確認するも、あえなくなし。
※さすがに急ごしらえのコースの為か、
トイレの設置だけは間に合わなかった
とみられ、トイレなしのエイドが多かった。
そして今回最大の山場!つるつる下り。
牧場の中を通り、やがてトレイルへ入って
いくのだが、とにかく足首が埋まるほどの
泥道で、滑る滑る!形而上的滑る坂道とでも
言うのでしょうか、
転ばないことに全神経を集中させても転びます。
ついでにヘッドライトの電池も寿命寸前
(腰のライトは調子が悪く、途中から
つかなくなった)。
しかし、強者外国人たち、こんな道でも
走っていき、ガンガン抜かれます。
どうしてかわかりません。きっと彼らは
“特攻野郎Aチーム”なのでしょう。
どうにかこうにか泥道を抜けles houches retourへ。
⇒さらにさらに続く