UTMB⑤
◆les houches retour~ゴール♪
ようやく朝がきて、les houches retourの
エイドに到着。
ここまで72Kほど、とにかく下りのダメージ軽減と
心拍を上げすぎない事のみに集中して
走ってきた。
タイム、順位ほぼ意識することなく(実際、
抜かれすぎてわけわからない^^;)
コース図なども全然見ていなかった。
たんたんと走るのみ。
そのせいかどうか、多少の疲れはあるものの
ダメージはほとんどない。逆にこれで
いいのかな?と思うほど。
エイドで日本人の方と遭遇。
なにがしかの関係者っぽい様子。
この方から残りは大した高低差もなく、
最後の10K程度はロードである、
ということを聞く。
現在の疲労度合いからすれば、特に
問題なさそう♪
と思ったのが大きな間違いで‥。
ライトをしまい、エイドを出ます。
ここから7Kほど登りのロード。
日も明るくなり、先も見えてきたということで、
快調に歩く。そして下り、もう大丈夫かな、
と思い、ここも順調に(あまり脚温存を
意識せず)下る。
そこからまた登り。ん~?なんか思った感じと
違い、そこそこハードなような‥。
おなかの調子も悪いし‥。
ちょうどすれ違った日本人ランナーさんに、
今後のコースについて聞いてみる。
「まだ結構な感じの山を2つ越さなければ
ならない」とのことΣ(・口・)。
これは予想外。先のエイドで聞いた話と
違うような‥。
地図を確認せず、人の意見を鵜呑みにした
のは自分のミス。
信じたいという気持ちが働いてしまったよう。
おまけにここにきてP波襲来につき、
側道に入ってマーキング^^;。
★調子に乗って山1つぶん無駄なエネルギー
を使った。
★おなかPP(結局このあとゴールまで
計5回ほどマーキング)
すっかり体力が奪われる
★エネルギー切れ。おなかPPを心配する
あまりジェル少な目。
18:30かかったが、ジェル6個、エイドごとに
バナナ2、3きれ。
これではあまりに少なかった。
★最後の山に向かう諸口で水切れ。
先のエイドでは、それほど必要なしと考え
補充しなかった。ハイドレに水を入れるのは
面倒だという考えもあり、結局50Kすぎくらい
から補充をしていなかったと思う。
水が切れたという事実に対する精神的な
ショックは大きく、この山の下りで
川の水を見つけるまで大幅ペースダウン。
と、すっかりヨロヨロとなりつつ、最後のエイドへ。
のこり10Kここからは、やっと平坦なロードに♪
と思ったら、シャモニーに入るまでほぼ
トレイルで、軽いアップダウン付き。
弱ったカラダには十分ハードで、
追い上げるどころかヨロヨロ度合が増加。
それでもシャモニーに入るとより大きな声援が♪
沿道ではアレアレ(行け行け)コール。
すでにゴールしたランナーからも温かい声援。
両脇の子供たちからはハイタッチを
求められ、すっかり優勝者気分(^-^ )。
ラストの直線に入り、アナウンスの声が
気分を盛り立て、感動のゴール\(゚▽゚*)。
なんというか、この空気、この状況に自分が
いられることがうれしく、身内が充足感で
満たされます。
(あとあと、レース内容について後悔する
こととなりますが)
ちなみにこの時もNHKらしきカメラに
取材されましたが、
またもや気の利いたことを言えず。カットです。
(というかDVD発売されるのでしょうか?
TV放映はないそうです。)
◆ゴール後
ゴール横にて完走ベストを渡されます。
日本人のボクには「オメデトウゴザイマス」
とのこと。
これ(完走ベスト)のために、
えらい苦労させられました。
※過酷な状況であったと言えども、160Kから
100Kへとコース変更されたため、完走率が
上がり、途中で完走者へ渡すベストが
無くなってしまったとのこと。
後日郵送だそうです。
さらに奥のテントでは、エイドで支給されていた
食べ物などが置いてあります。
(PPとはいえ)もう気を使う必要なし。
チーズ、サラミ、その他手あたりしだい口に入れ、
唯一エイドになかったビールをいただきます♪
そして宿に戻り。トイレ直行^^;。
着替えて、他のランナーのゴールを見ました。
(むろんベスト着用!)
皆が完走者を暖かく迎え入れ、完走者は
それぞれのパフォーマンスでゴールシーンを
楽しんでいます。
コース、距離とも大きく変わってしまいましたが、
距離103K、累積標高約6000mそれなりに
大変なレースであったことを考えれば、
ゴールの喜びもやはり大きく、帰ってくる
ランナーのゴールシーンは感動的でした。
⇒ゴール翌日の表彰式、雑感などへ続く