トレランアカデミー1日目
トレイルランニング・アカデミーin奈良
『修験道の聖地を走る』
場所:奈良県天川村の洞川温泉(どろがわ)
講師:鏑木毅、横山峰弘、間瀬ちがや、大内直樹、***
奈良県南部振興課とNorthFaceのイベントに参加してきました。
鏑木さんに会える、洞川温泉に泊まれる、ということしか知らずに参加したのですが、実はものすごい豪華な講師陣で、充実した山三昧の2日間でした。
鏑木さんは言うまでもありませんが、横山さんは前回のモンブランで入賞、今年は故障明けのため残念ながら95kmでリタイアされた方、間瀬さんはトランスジャパンアルプスレース(富山から静岡まで山を越えて横断するレース)やハセツネで優勝されてる女性、大内さんも海外のレースで優勝、入賞されてる方、もう一人の男性(ごめんなさい、名前わかりません)もモンブランでNHKのカメラマンの代わりに走って鏑木さんを撮ってこられた方、でした。
39人の参加者だったのですが、関西からは半分くらいで、関東から1/3くらい、中部が残りと、鏑木さん追っかけのみなさまが一杯でした(モンブランのレース、先週の神流(かんな)のトレランレースに参加して、今回のイベントにも来ているそうです。)
趣旨は、ガチのトレラン講習というのではなく、その土地の歴史を学んだり、地元の料理を楽しみつつ、山も軽く楽しみましょう、というものです(軽くといっても、私にとっては軽くなく、やや歯ごたえがありました^-^;)。そして今回は、鏑木さんが今興味をもたれている「修験道」がテーマでした。今年2月に鏑木さんがBorn to Runに出てくるスコット・ジュレクと対談したときに、スコット・ジュレクが最初に言った言葉が「修験道」だったそうです。(ちなみに、横山さんも怪我が続いてから、ベアフットランに興味もたれているようです!)
今まで知らなかったのですが、吉野山の蔵王堂(金峯山寺、きんぷせんじ)から大峰山山上ケ岳まで片道24kmが修験道の修行の道なのです。そこからさらに南下して、熊野大社にお参りし、そこから戻って、高野山に向かって進む道もあるのだそうです。
ばらばらに行ったことのある場所がつながって、すっきりしました(^-^)。一日目は、まず、吉野の金峯山寺にお参りし、金峯山修験本宗宗務総長 田中利典さまに修験道についてお話を聞きました。山を征服しようという気持ちではなく、山に入らせていただいている、という気持ちをぜひ忘れないでいただきたい、と最後に言われました。
その後、洞川温泉に移動。龍泉寺で開始の挨拶の後、一日目のトレラン開始。洞川沿いを吊り橋を満喫しながら、女人結界門まで往復10kmです。15:00頃からのスタートでした。川沿いには癒されます。白い石はサンゴがもとになっているそうです。中には入れませんでしたが、鍾乳洞があったりもします。
夜は、夕食の後、村の長老さまに天川村の歴史について、そして、講師陣のみなさまから近況についてでした。横山さんは、去年から2回も足首の腱の手術をされていて、もう今は軽く走れるようになっているのですが、とても聞いていてつらくなるようなお話でした。でもやっぱり楽しいので、トレランが続いているそうです。