仕事中、時間が空いたので本屋に行き、「円谷幸吉物語」を立ち読みした。

悲しい。

自殺の理由は、オリンピックへの期待されすぎたプレッシャーだとか、重大な故障によるものといわれているが、その他にもあった。

婚約を上司に報告しに行ったら、所属が自衛隊であったがゆえ、戦時中の軍隊よろしく結婚まで上司の許可必要で、メキシコオリンピックが済むまではまかりならんと言われ、その後、結局はその彼女が待てずに他人と結婚してしまっていたことが、自殺する７日前に兄から知らされていたりとか。なんだか東京オリンピックで銅メダルを取ったことがこの人の不幸の始まりだったんだと思います。

一方で記載されている練習内容をみると、短距離走が遅かった円谷選手に短、中距離のトップ選手が、ペースメーカーで、４００メートルや、８００メートルの全力疾走を伴走してトレーニングしていた内容などがある。当時の練習は根性論ばかりであったことは想像に難くないが、今でも通用するトレーニングが行われていた事がわかりました。まんまヤッソ800ですね。